ユニバーサルロボット、ハイオスの電動ドライバーをUR+製品として認証
-
メカニカルクラッチ式でデータ出力可能な唯一の電動ドライバー
-
URロボットとの組み合わせにより生産性やねじ締め品質、作業者の安全性向上に貢献
ユニバーサルロボット(本社:デンマーク、日本支社:東京都港区、日本支社代表 山根 剛、以下「UR」)は、株式会社ハイオス( 本社:東京都墨田区、代表取締役: 戸津 勝行 、以下「ハイオス」)が開発・製造する電動ドライバー「BLF/PGFシリーズ」を、ユニバーサルロボット製協働ロボット(以下「URロボット」)の周辺機器プラットフォーム「UR+」製品として認証したことを発表します。
ハイオスの電動ドライバーを取り付けたURロボット
ハイオスの電動ドライバー「BLF/PGFシリーズ」は、メカニカルクラッチとブラシレスモーターを採用した自動機用ドライバーです。安定したトルク精度で、常に均一なねじ締め品質を保ちます。コストを抑えたメカニカルクラッチ方式ながら、データ出力機能を搭載し、ねじ締め結果を記録できるほか、正しく締まったかどうかの合否判定が可能です。BLFシリーズの出力トルク範囲は0.03-2.5N・m、PGFシリーズの出力トルク範囲は 0.2-2.8 N・mで、液晶ディスプレイなどの電子機器、弱電家電製品やカーナビ、ヘッドライト等車載製品のねじ締めに最適です。また、緩め作業も可能なので、リサイクル作業にも適しています。
UR+製品として認証されたことで、電動ドライバーの設定もURロボットのティーチペンダントを介して簡単に行えるようになります。また、URロボット内蔵の力覚センサ(フォーストルクセンサ)がねじ締めで人のような推し付けを実現し、推し付けが強すぎてねじや対象物を破壊したり、弱すぎて締め付け不足やねじと工具先端が離れるといった不具合を防ぎます。
UR+は、URロボットとプラグ&プレイで使える周辺機器のプラットフォームです。ロボットアームの仕様やインターフェースをオープンにし、それらに準拠するエンドエフェクタ、カメラ、センサなどの周辺機器をデベロッパが開発します。URによる検証、認証を経てデベロッパがUR+製品として販売します。UR+製品は、URロボットのティーチペンダントを通して設定できるため、ユーザーやSIerがロボットのシステムインテグレーションの構築にかかる時間や費用を削減できます。2022年末時点で400以上の製品がUR+製品として認証されています。
ユニバーサルロボット 日本支社代表 山根 剛は次のように述べています。
「ユニバーサルロボットは、オープンなエコシステムがロボットを使った自動化に取り組むユーザーのシステムインテグレーションの障壁を下げる最善策の一つだと考えています。ねじ締めは、日本における主要なアプリケーション(作業用途)の1つであり、今回ハイオス社の電動ドライバーがUR+製品に加わったことで、比較的小さなトルクのねじ締め分野でもURロボットを活用した自動化の提案ができるようになりました。小型のネジ締めを多数行っている家電製品や、カーナビやヘッドライト等の車載製品の製造現場で、ねじ締め品質の向上やトレーサビリティの実現、さらに作業者の方の身体的な負担軽減に貢献できるよう、提案を進めてまいります」
製品の詳細