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ユニバーサルロボット、ASPINA(シナノケンシ)の
電動ロボットハンドARH350Aを、UNIVERSAL ROBOTS+製品として認証
●把持力50N、1台で大小さまざまなワークの把持に対応
●ASPINA(シナノケンシ)の電動3爪ロボットハンドとして2例目のUR+認証製品
ユニバーサルロボット(日本支社代表 山根 剛、東京都港区)は、ASPINA(シナノケンシ株式会社)(本社:長野県上田市、代表取締役社長 金子 元昭、以下「ASPINA」)が開発・製造する電動3爪ロボットハンドARH350Aを、ユニバーサルロボット製協働ロボット(以下「URロボット」)の周辺機器プラットフォーム「UR+」製品として認証したことを発表します。ARH350Aは、2019年11月にUR+製品に認証されたARH305Aに続き、ASPINAの電動3爪ロボットハンドとして2例目のUR+認証製品となります。
UR+製品に認証されたASPINA(シナノケンシ)製電動3爪ロボットハンドARH350A
電動3爪構造のARH350Aは、コンパクトなサイズながら最大開口径がΦ143と大きく、1台で大小さまざまなワークの把持に対応します。ステッピングモーターを用いたサーボシステムでトルク、動作速度や開閉位置を制御でき、柔らかいワークの形状を崩すことなく掴みます。さらに、中心に穴が開いた中空構造を取っており、エアツールやカメラ、センサーなどの追加が可能です。把持力は既存モデルARH305Aの約10倍の50N、最大つかみ把持重量は3,000gとなっています。
ワーク別バリエーション例
UR+は、URロボットとプラグ&プレイで使える周辺機器のプラットフォームです。ロボットアームの仕様やインターフェースをオープンにし、それらに準拠するエンドエフェクタ、カメラ、センサなどの周辺機器をデベロッパが開発します。ユニバーサルロボットによる検証、認証を経てデベロッパがUR+製品として販売します。UR+製品は、URロボットのティーチングペンダントを通して設定できるため、ユーザーやSIerがロボットのシステムインテグレーションの構築にかかる時間や費用を削減できます。
ASPINA ALビジネスユニット長 中込 真二氏は、次のように述べています。
「金属加工や精密部品組立、食品・化粧品・医薬品や物流分野などで、ひとつのハンドでさまざまなものをつかむ・把持することを目指しておりますが、この度の新製品投入によるラインナップの拡充で、把持できるものの種類と幅がさらに広がります。ASPINA電動3爪ロボットハンドは、協働ロボットとの親和性が高く、人の手に代わり自動化するために必要な、異形物を柔軟に把持できる機能を実装しています。『いろんなものに、ちょうどいい』把持機能を引き続き活かしながら、対応できる重量の面で、把持力50N、最大つかみ把持重量3,000g、最大つまみ把持重量500gを実現しました」
ユニバーサルロボット 日本支社代表 山根 剛は次のように述べています。
「柔らかいモノの把持はロボットには最も難しい作業の一つですが、ASPINA (シナノケンシ)がこの課題に取り組み、新たなUR+製品を開発してくれたことは大きな喜びです。ARH350A はURロボットと一気通貫でプログラミングできるため、ロボットプログラミングの専門家を有していない中小企業であっても容易に活用し、工程の自動化が実現できるようになります。あらゆる規模の企業において、自動化の実現に向けた検討が加速する一助となることを期待します」
◆ASPINA 電動ロボットハンド ARH350Aの特長
1.URロボットとプラグ&プレイ対応
通常はロボットとロボットハンドは別々にプログラミングし、それらを統合する作業が必要となりますが、UR+製品であるARH350AはURロボットのティーチペンダントを使いロボットと一気通貫でプログラミング可能です。
プログラミング画面の一例
2.大きなストロークで、さまざまな把持方法に対応
ステッピングモータを用いたサーボシステムを持つため、柔・硬に合わせて把持力が調整可能なだけでなく、動作速度や開閉位置等も制御可能です。さらに、φ143の大きなストロークを活かして、把持する対象物の形質やサイズに合わせて、最適の動作パターンを選ぶことができます。また、コンパクトな外径のため、ロボット動作の自由度を広げます。
3.中空構造による付加価値提案
ロボットハンドの中央部が中空構造となっているため、カメラによってワークを常に視界にとらえる、ライトによる外部ビジョンシステムのサポート、エアーによる把持力向上や簡易エアブローの役割、センサによる物の有無の判別、QRコードの読み取りなど、ユーザーへの提案に多くの可能性を持っています。