ユニバーサルロボット、ユーザーのアプリケーション構築を手助けする 新ツール「アプリケーションビルダー」和文版をリリース
~最適なロボットとエンドエフェクタの選択や、周辺機器とのインターフェース方法をガイド~
ユニバーサルロボット(代表 山根 剛、東京都港区)はこの度、ユニバーサルロボット製協働ロボットを使ったアプリケーションの構築を手助けする新たなオンラインツール「アプリケーションビルダー」の和文版を発表しました。アプリケーションビルダーは、ユーザーが最適なロボットや、ハンドなどのエンドエフェクタをウェブサイト上で選択し、シミュレーションを実行できるツールです。
ユーザーが、マシンテンディング、ネジ締め、パッケージングという代表的なアプリケーションから所望のものを一つ選択すると、そのアプリケーションの設定に必要な手順をわかりやすい用語で示します。各手順では、その選択が最適なのかユーザーが判断できるよう、グラフィックイメージと各選択肢の特徴を示します。設定に問題がなければ、シミュレーションに進みます。ここでは、ユーザーが選択した構成オプションに基づいて仮想環境でアプリケーションを実行し、ユニバーサルロボットがユーザーの想定する工程でどのように機能するのかを把握することができます。仮想環境のシミュレーションに加えて、ロボット実機で使えるサンプルプログラムを提供します。ユーザーはこのサンプルプログラムを使って、アプリケーションがロボット実機でどのようにプログラムされるのかを検証することができます。
- 開発の背景
人手不足は、日本のみならず世界各国に共通する課題です。特に日本においては、少子高齢化による労働力人口の減少や、働き方改革による労働時間の短縮の影響で製造現場ではさらなる業務の効率化を図ることが求められています。
ユニバーサルロボットは、人手不足に悩む中小規模の製造業をターゲットに2008年に開発された世界初の協働ロボットです。従来型産業用ロボットよりもはるかにプログラミングが容易であること、省スペースなため柔軟に再配置できること、安全機能が充実していることなどから従来はロボットの導入が難しかった企業に多数導入されています。特にプログラミングについては、社内にロボットの専門技術者がいない企業にも使ってもらえるよう、無料のオンライントレーニングツール「URアカデミー」を立ち上げ、ロボットプログラミングの基礎を学べる機会を設けてきました。
今回リリースしたアプリケーションビルダーは、これをさらに進める取り組みです。ユーザーはガイダンスに従ってツールを選択することで、簡単にアプリケーション構築が可能で、さらに提供されるサンプルプログラムを活用することで、ロボットプログラミングの知識や能力を向上させることができます。
ユニバーサルロボット 代表の山根 剛は次のように述べています。「自動化をあらゆる規模の会社で可能にする、というスローガンのもと、ユニバーサルロボットは安全で使いやすい製品を提供するのみならず、ロボットの専門技術を持ち合わせていない企業でも導入できるよう周辺環境を整えることに注力してまいりました。今回和文版をリリースしたアプリケーションビルダーもその取り組みを強化するものです。アプリケーションビルダーを活用することで、各ユーザーのニーズに応じたアプリケーションを構築していただき、人手が足りない中での生産性や品質向上という課題解決の一助としていただけましたら幸いです」
- アプリケーションビルダーの内容
- アプリケーションの選択 マシンテンディング/ネジ締め/パッケージングから選択
- ロボットの選択 可搬重量とリーチから最適なURロボットを選択
- ツールの選択 UR+のセレクションから最適な製品を選択
- ツールの設定 シングル/デュアルグリッパのいずれかを選択
- ワークの供給 ワーク供給位置が一定か、パターンかのいずれかを選択
- インターフェースの選択 ロボットと周辺機器の通信方法を選択
- ワークのアンロードの選択 一定か、パターンかのいずれかを選択
全ての選択を終えると、カスタマイズされたソリューションパッケージを入手できます。ここには、サンプルプログラム、手順書、シミュレーションが含まれています。ユーザーはこのパッケージに基づいて、実アプリケーションの構築を始めることができます。