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Beyerdynamic GmbH & Co. KG
スピーカー振動板のピック&プレース作業やスプレー塗装に活用
01 概要
Beyerdynamic社は音響機器の生産性向上と品質改善を同時に実現するため協働ロボットを導入し、スピーカー振動板の塗装に活用しています。自動化にあたっては、まず作業をハンドリングと塗装の2つの段階に分けました。ピック&プレース作業では、Robotiq社製リストカメラと2指グリッパーを取り付けたUR5ロボット1台が、溶接したヘッドフォンスピーカーをロータリーモーターに配置します。次にスプレーガンを持ったUR3が、振動板を塗装する作業を行います。コボット採用以来これまでにこの作業の生産性は50%拡大し、同時に品質も大幅に向上しました。
02課題
主にドイツで製造を行う老舗企業beyerdynamic社が掲げていた目標は「ブランドの品質を損なうことなく、また経営資源の規模は従来のままで、生産性を50%上げること」でした。しかし、加工の安定性を保ちながらこの目標を達成することは、特に従来手作業で行われてきた精密さを要する工程においては、容易ではありませんでした。例えばスピーカーの製造工程では、振動板を塗装する精度を上げる必要があります。自動化する前は従業員3人がこの作業を担当し、筆を使い手作業で媒質を膜に塗っていました。「もちろん人間が長時間、均一に塗装し続けるというのは不可能で、部分によって塗装が厚くなったり薄くなったりしてしまいます。そのため振動板の品質はかなり安定しませんでした」。Beyerdynamic社の製造エンジニア、Jörg Lang氏はこう語ります。
ビデオ UR5ロボット beyerdynamic GmbH & Co. KG(ドイツ)
03ソリューション
URロボットの品質管理がbeyerdynamic社の信頼を充分得た後に、性能が実証されたこのコボットを製造エリアでも採用することが決まりました。現在ではユニバーサルロボットUR3とUR5の2台の協働ロボットが、スピーカー振動板の塗装を担当する作業員を手助けしています。まず作業員が、溶接されたヘッドフォンスピーカーを所定の位置に置きます。位置はロボットアームに装着したカメラの視野と対応しています。Robotiq社のリストカメラおよび2指グリッパーを使ってUR5ロがスピーカーを持ち、ロータリーモーターにそれを載せます。次にスプレーガンを装着したUR3がスプレー作業を開始し振動板を塗装します。続いてUR5がRobotiq社のグリッパーを使い塗装のすんだスピーカーをトレイに置きます。トレイが加工済みの製品でいっぱいになったら、それをUR5が自動で移動します。
ロボットを導入したことで製造工程のこの部分の生産性は50%伸長し、同時に品質も向上しました。Beyerdynamic社の戦略・品質部門ヘッドを務めるペーター・ヘルテル氏を驚かせたのは、突出した費用対効果もさることながら、ロボットアームの使い勝手のよさと互換性でした。「制御インターフェースが直感的に使えるので従業員がすぐに自分たちだけで操作方法を覚えられます。Robotiq社のカメラとグリッパーも簡単に装着できて、このソフトウェアとプログラミングのおかげでシームレスに使えます。URロボットにRobotiq社製機器がプラグ&プレイ式で組み込めるおかげで、わが社のパイロット事業はあっというまに実行できてしまいました」。現在進行中の4年計画の一環としてbeyerdynamic社は引き続き他の製造工程にも協働ロボットを導入し、従業員の支援に役立てる予定です。
“「制御インターフェースが直感的に使えるので従業員がすぐに自分たちだけで操作方法を覚えられます。Robotiq社のカメラとグリッパーも簡単に装着できて、このソフトウェアとプログラミングのおかげでシームレスに使えます。URロボットにRobotiq社製機器がプラグ&プレイ式で組み込めるおかげで、わが社のパイロット事業はあっというまに実行できてしまいました」”
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