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ロボットを評判だけでなく作業適性で選択する
自動化オプションを検討する際に、協働ロボットの評判を無視することは難しいでしょう。協働ロボットは10年前に突然登場して以来、従来のロボット工学の導入が難しい多くの組織でも手頃な価格で自動化を実現し、多くの感動をもたらしてきました。
しかし、適切な自動化を行うということは、特定の状況を評価し、最良の選択をするということです。この業界の変化のスピードは速く、新しいロボットの機能により協働ロボットと産業用ロボットの境界は曖昧になってきています。同時に、標準化団体は幅広い作業用途や環境で作業員がロボットとの協働作業を安全に行えるよう、ガイドラインを作成しています。
この早見表は、評判だけにとらわれず協働ロボットと従来の産業用ロボットを比較し、よくある誤解を払拭するのに役立ちます。
協働ロボットおよび従来の産業用ロボットが満たす異なるニーズ
ニーズ | 従来の産業用ロボットを検討 | 協働ロボット(コボット)を検討 |
ロボットを異なる工程/作業へ簡単に再配備できるようにしたい | X | |
社内でロボットのプログラム・設定を行いたい |
X | |
高速で大量の生産を行いたい(1m/s以上) |
X | |
16kg(32ポンド)を超える有効荷重が必要 | X | |
1300mm(51.2インチ)を超えるリーチが必要 | X | |
既存の生産レイアウトへの変更を最小限に抑えたい | X | |
作業を完了するため人間の作業員がロボットセルに入る必要がある | X | |
他の機械やロボットとの統合オプションが必要 | X | X |
初期コストを低く抑え、1年未満で投資回収したい | X | |
作業員なしまたはわずかな作業員で工程を稼働させたい | X | X |
時間の経過とともに変化しない工程や製品の自動化を行いたい | X | X |
開梱からセットアップまでを迅速に行いたい | X |
協働ロボットにまつわる6つの神話の裏にある真実
1.協働ロボットは産業用ロボットではない
協働ロボットは軽量で使いやすいよう設計されていますが、今日の協働ロボットは、PLCおよび最新のプログラミングソフトウェアにより既存の機械や他のロボットとも統合可能なパワフルな産業用ツールでもあります。
2.協働ロボットは唯一の協働的なロボットである
ISO/TS 15066規格によれば、ほとんどのロボットは適切な安全機構を備えた協働的なロボットと言えますが、人間のそばで働くために特別に設計され、協働ロボット工学の特徴である汎用性、使いやすさ、小さな設置面積、手頃な価格を提供できるのは協働ロボットのみです。
3.協働ロボットは人間の作業員の隣で常に安全に使用できる
人間の作業が介在する作業用途の自動化においてはリスク評価が不可欠であり、協働ロボットもその例外ではありません。評価に基づき、協働的な作業用途にはライトカーテンや安全マット、ロボットの速度低下などの安全への配慮が必要になる場合があります。しかし、協働ロボットは協働的な作業環境で使用するために設計されており、このような用途での使用を支援するための安全機能が組み込まれています。ユニバーサルロボットの協働ロボットのほとんどは安全柵なしで使用されています。
4 協働ロボットは人員の解雇につながる
失業率が過去50年で最低の3.5%に留まり、毎日10,000人の団塊の世代が退職し、製造業への就職に興味を持つミレニアル世代が少ないアメリカでは、協働ロボットは作業員に取って代わるのではなく、企業が担い手を探すことが難しい反復的な作業を請け負います。協働ロボットがあれば、製造業者は単調な作業やけがをしやすい作業に従事する作業員を削減し、より価値の高い仕事へ再配置できます。多くの場合、協働ロボットを導入することでグローバルでの競争力が大幅に向上し、低賃金国の競合他社との競争に打ち勝ち、海外に委託していた作業を自国内へ戻し、地元でより多くの人を雇用することが可能となります。
5.協働ロボットは遅い
安全マットやライトカーテンなどの安全装置が取り付けられていると、協働ロボットは人間が作業範囲に入ると停止するか速度を落としますが、人間よりも速く作業を行うことができます。従業員と同じ速度で作業を処理する作業用途でも、協働ロボットは停止したり速度を落としたりすることなく一貫して長時間作業を行うことができるため、通常は生産性と品質が向上します。
6.協働ロボットは精密さを必要とする処理には適していない
協働ロボットは非常に精度の高い仕上げ、組み立て、電子工学的作業にも最適です。ユニバーサルロボットのe-Series協働ロボットは、UR3eおよびUR5eモデルで30ミクロン(0.03mm)、UR10eおよびUR16eで50ミクロン(0.05mm)の再現性を備えています。内蔵されたツール中心のフォース/トルクセンサにより、e-Seriesは均一な結果と再現性を得るためにフォースフィードバックが最も重要となる作業用途にも対応できます。
導入をお考えですか?
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