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持続可能性は、国や地域がエネルギー消費量と排出量目標を気候変動に関連した取り組みの一環として設定したため、世界的、政治的な上位課題となっています。
多くの企業と同様に、ユニバーサルロボットも働き方と生産をより持続可能にしようと努力しています。どうすれば製造工程は環境的により「持続可能」になるでしょう?世界各地の10のメーカーにこの質問をすると、10のまったく異なる答えが返ってくるでしょう。 しかし協働ロボットの使用に関しては、長くなる一方の持続可能な製造方針のリストがいくつかの共通テーマにまとまります。ムダの削減が一番明白で、その後にエネルギー消費量の削減、省スペースな生産工程、生産の国内回帰が続きます。
協働ロボットは、メーカーの最終損益を持続可能にするのと同じようにこれらの目標達成に貢献する、非常に効果的なツールであることが分かっています。
協働ロボットでムダを削減
製造工程における欠陥とムダをなくす取り組みの一環として、イタリアの電動工具メーカーであるRUPES社(以下、RUPES)は、URロボットを導入しました。ロボットは生産ラインで人と協働して組立作業を行います。この導入によりムダが減り、運転コストが下がり、労働条件が改善し、作業員をより付加価値の高い作業に配置し、生産性を上げることができました。
RUPESの例で分かるように、ムダをなくすもっとも効果的な方法の1つが、製造手順の質の改善です。ユニバーサルロボットの「
信頼性と品質が最優先」という取り組みは、事業の持続可能性に関心のあるメーカーに大きな安心をもたらします。
事実、URロボットは高い品質基準に従って製造されているだけではなく、熱可塑性樹脂や精密光学機器の製造から溶接や自動車生産まで、幅広い製造分野と工程でムダを減らして効率を向上する、実績のあるツールです。
さらに、UR認証アプリケーションキットや機器で構成されるUR+エコシステムには特殊用途の産業用品質検査システムが幅広く用意されており、このシステムを使ってムダをなくし、最終製品の品質を向上することができます。
協働ロボットの遠隔監視・アクセスでエネルギー消費量を削減
製造工程のデジタル化は持続可能性に貢献します。出張費が減り、エネルギー消費量が最適化され、自動化をスムーズに導入するツールをメーカーが使えるようになるからです。UR+エコシステムは幅広い遠隔監視・アクセスソリューションでデジタル化をサポートします。遠隔監視ツールを使えば、ユーザーは現場に行かなくても協働ロボットの動作を追跡・監視できます。通常タブレット、PC、スマートフォンからアクセスできる遠隔監視ツールを使えば、KPI(重要業績評価指標)に関する多くの情報を入手できます。その情報を使って協働ロボットの動作を調整すれば、生産効率を上げ、電力消費量を減らせます。さらに、遠隔アクセスツールで協働ロボットを遠隔からプログラムすることもできます。その結果、メーカーは出張費を節約でき、自動化導入による環境への影響を抑えることができるのです。
環境にやさしい設置面積
従来型の産業用ロボットを設置するには、多くの場合生産施設の大幅なレイアウト変更が必要です。ロボット用のスペースを確保するために建設工事が必要となるケースもあります。これに対し、URの軽量な協働ロボットは設置面積が小さく、また、リスクアセスメントの結果によりますがほとんどの場合は安全柵が不要です。従って、ある用途から別の用途へ簡単に移動できるとともに、費用のかかる施設の設計変更も不要です。
生産を自国へ戻す
サプライチェーンの距離を最小限に抑えることは環境にやさしく、輸送費削減にもなります。グローバルサプライチェーンのレジリエンスの脆弱性と、こういった環境面での懸念が結合して、生産の国内回帰の動きを促進しています。URロボットは、メーカーが低賃金の国と競争して自国での生産を維持できるようにすることで、この動きを後押しします。
協働ロボット展開のエネルギー効率を最大化
一般的に、協働ロボットは従来のロボットより値段が手ごろで、エネルギー消費量も小さくなります。メーカーが協働ロボットを利用したアプリケーションのエネルギー消費量を最小化するごくシンプルな方法、それは最大速度と可搬重量の70~80%で協働ロボットを稼働させることです。エネルギー消費量が減り、協働ロボットの寿命が延びます。アプリケーションの設計に関して言えば、必ず経路の最適化戦略を考慮に入れてください。経路の最適化によっても、動作中の協働ロボットの電気消費量を減らせるからです。
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