E-SERIESが自動化の障壁を破った方法 – UR+でのコラボレーション

私たちが生きるこの相互接続された現代には、他と関わりを持たない技術というものは存在しません。それは私たちの運転する車にも、ポケットに入っている携帯電話にも、工場で戦力として働くロボットにもいえることです。製品をオープンにして大衆の力を取り入れることにより、企業は自分たちだけでは成しえない製品の可能性を実現することができるのです。

E-SERIESが自動化の障壁を破った方法 – UR+でのコラボレーション
E-SERIESが自動化の障壁を破った方法 – UR+でのコラボレーション

Axis New England社ロボットマネージャ、Ryan Weaver氏

私たちが生きるこの相互接続された現代には、他と関わりを持たない技術というものは存在しません。それは私たちの運転する車にも、ポケットに入っている携帯電話にも、工場で戦力として働くロボットにもいえることです。製品をオープンにして大衆の力を取り入れることにより、企業は自分たちだけでは成しえない製品の可能性を実現することができるのです。

Steve Jobs氏が2007年にステージで最初のiPhoneを発表した時を境に、携帯電話業界は一変しました。その理由は、なめらかなデザイン、シームレスなガラス画面、キーボードがないことへの驚きだけではありません。その信じられないほどの価値を生み出したのは、箱の中の製品や付属品そのものではなく、Apple社がその後数年間で構築することになるiPhoneを取り巻く広大なエコシステムです。ユニバーサルロボットをロボット業界で成功に導いたのも同じ考え方で、世界中のメーカーへの出荷開始から1周年を迎えたe-Seriesはその代表的な例です。昨年1年間で、サードパーティ製品とのシームレスな統合を実現するUR+プラットフォームであるURの新しいフラッグシップラインは、それぞれの機能をただ集めたパッケージよりも優れているということが証明されました。UR+プラットフォームなら、初心者でも実際に使えるアプリケーションソリューションを実現できます。

Apple社のように、ユニバーサルロボットは2014年に、セットアップをシンプル化し、エンドユーザ向けのアプリケーション機能を拡張することを目的に、同社の協働ロボットとプラグ&プレイする「URCaps」開発をサードパーティのアクセサリディベロッパに許可することで、既に成功をおさめていた初期世代の協働ロボットを中心としたエコシステム構築に乗り出しました。そして昨年、立ち上げからこのようなオープン開発を目指して作られた初めてのロボットとしてe-Seriesが発売されました。URロボットの次の進化は、UR+製品のエコシステムのさらなる成長の実現を重視したプラットフォームとしての開発であり、このディベロッパプログラムには現時点で400社以上の195製品が含まれています。前世代と新しいe-Seriesとの差は平均的なユーザーにはわかりませんが、サードパーティによるより優れた開発、設計、統合を可能にするため、水面下では大きな変化が起こっているのです。例えば、リアルタイムデータ交換サーバによるコントローラ業界で主流の500Hzの更新レート、内蔵フォース/トルクセンサ、ロボット業界で他に類を見ない開発者ツールの拡張キットなどです。

1+1=3

はじめに述べたように、他と関わりを持たない技術というものは存在しません。そして、それを説明するのに、ユニバーサルロボットのエコシステムの中に繁栄の場所を見つけた大手ロボットツールプロバイダであるRobotiq社ほど良い例は他にありません。第4回年次Robotiqユーザーカンファレンス(RUC)の聴衆として参加した私には、その場がこの成功にe-Seriesを取り巻くにぎやかなエコシステムがどれほど影響を与えているか熟考する機会となりました。このように何百という人が集まるロボットアクセサリのサードパーティディベロッパ主催のイベントは他にはありません。このような関心が集まっているのは、Robotiq社がその製品に込めた技術によるものではなく、ユニバーサルロボットの力を開花させる製品によるアプリケーションの可能性が注目されているからです。私たちはそこで、CNCテンディング、サンディングおよび仕上げ、品質テストおよびアセンブリなどのアプリケーションを中心とした新しい可能性を目にしました。これらはすべて、ロボット初心者でも簡単にこのような工程を扱うことできるように設計されています。

ユーザーが求めているのは機能ではなく、ソリューション

実用主義のユーザーが関心を持つのは、それが彼らの目標達成をサポートしてくれる限り機能のみですが、エンドユーザが自身のロボットアプリケーションについて語る話に耳を傾けると、どのような作業をロボットが行っているかということを話しています。自動化がもたらしたコスト削減、従業員にとっての人間工学的な改善、品質向上などのメリットについてもよく話に出てくるでしょう。医療機器メーカーであるSmith+Nephew社のスタッフマニュファクチュアリングエンジニアのCarlos Han氏は、Robotiqユーザーカンファレンスで聴衆の前で次のように述べています。「1日8時間この[作業]を行う従業員がいたとしたら、それがどれほど反復的で人間工学的に好ましくないかわかるでしょう。ロボットを活用することで、熟練のオペレータやフィニッシャに、1日中ドリルで開けた穴のバリ取りをする代わりに何か付加価値のある別の作業をしてもらうことができます。」あなたが耳にするのは、URの新しい技術仕様がいかに彼らを驚かせたか、という話ではなく、URの導入がその企業の従業員をいかにサポートしたかという話です。

e-Seriesは今後1年でどこに向かうのでしょうか?UR+プラットフォームが世の中に引き続き広まり、そのツールが世界の製造上の課題を解決し続ければ、限界はないでしょう。Steve Jobs氏は1994年にローリングストーン誌でこのような名言を残しています。「大切なのは、技術ではありません。従業員の善良さと賢明さを信じ、彼らにツールを与えれば、彼らはそれで素晴らしい仕事をしてくれます。」そのツールが従業員がしなければならない実作業に注力してくれるのなら、人びとは、今は想像するしかないような「素晴らしいこと」をツールを使って行えるようになるのではないでしょうか。

Ryan Weaver

Ryan Weaver has been helping companies in New England automate since he joined distributor of UR cobots Axis New England back in 2010 after receiving a degree in Mechanical Engineering from Worcester Polytechnic Institute. Axis New England has been deploying Universal Robots since they debuted in the USA back in 2012. As the Robotics Manager, Ryan leverages a breadth of practical application knowledge to help Axis clients select and deploy robots quickly and efficiently. He and his family live on the North Shore of Massachusetts where they are kept busy (and entertained) by their 3-year-old daughter.

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