パレタイズに協働ロボットを導入すべき、という考え方には説得力があります。アメリカだけを見ても、過度の動作と反復運動が労働災害に占める割合はそれぞれ24% と8%にのぼります。しかし、手動のパレタイズは人体への負荷が大きいだけにとどまりません。費用が高くつくのです。また、パレタイズのスループットと質にも限界があります。
人体への負担の軽さやパフォーマンスの高さといった理由から、パレタイズはユニバーサルロボットの協働ロボットの用途としてつねに上位を占めています。「協働ロボット」はフレキシブルで使いやすく、導入にかかる総額も手頃なためこの用途にピッタリです。パレタイズ工程に必要な重労働や反復作業を代わりに任せられるので、作業員の健康・安全問題にも対処できます。
ここにUR+エコシステムのパレタイズソフトウェアやアプリケーションキットを組み合わせると、協働ロボットでパレタイズを自動化する方法が数限りなく生みだせます。先ごろ発売された可搬重量12.5kgのUR10eでパレタイズの可能性はさらに広がりました。
従来型のパレタイズ自動化にはいくつかデメリットがあります。固定的でプログラムしづらく、今日の製造業に必須の柔軟性がありません。これまでは、パレタイズロボットを導入するには広範囲に安全柵を設けて人が怪我するのを防がねばならず、費用がかかるうえ設置面積を広くとる必要もありました。継続的なメンテナンス費用やプログラミング費用を除いたとしても、多くの中小事業者にとっては初期投資だけで予算オーバーでした。
ところがURを活用したパレタイズ自動化ならパレタイズが簡単に実現でき、しかも採算がとれやすいのです。ユニバーサルロボットの協働ロボットはパワーとインテリジェンスを兼ね備えているうえ、作業員の体への負担の軽減、品質とスループットの向上、利益の拡大の味方となることが世界中の製造現場で実証されています。パレタイズ作業を担当する人手が不足するなか、手頃な価格で課題克服の手段となるのが協働ロボットです。
UR協働ロボットをパレタイズに活用するという考え方には説得力がありますが、協働ロボットを使ったパレタイズセルを検討する際、他にどんなことに注意して検討を進めるべきでしょうか?
以下に検討事項を挙げてみます。
- それぞれの用途でどんなパレタイズ構成が最適か?
- 固定した台または第7垂直軸設定の、どちらを使うか?
- 基本の可搬重量は?
- どんなグリッパが必要か?
- UR+にパレタイズの完全ソリューションがあるか?
- 自社のパレタイズセルの総設置面積はどのくらいにすべきか?
- 安全上検討すべきことは何か?
- 使いやすい協働ロボットパレタイズ専用ソフトウェアはあるか?
- スタックパターンを簡単に定義できるソフトウェアはあるか?
- 実際のケーススタディはどこでみられるか?
パレタイズ情報
私たちの最新のホワイトペーパー「ユニバーサルロボットならパレタイズも余裕」は、協働ロボットによるパレタイズを専門とするスタッフの声も紹介しながら、読者がこのような問いに答えを出せることを目指しました。このホワイトペーパーではグリッパや可搬重量についても詳しく説明し、一般的なパレタイズ構成のメリットとデメリットを検討。さらに私たちのUR+エコシステムで取り扱っているアプリケーションキットやソフトウェアも紹介します。
協働ロボットを使ったパレタイズソリューションCoBo-Stack。パンフレット製造や製本の中間工程で使われる、折った紙束の取り扱いに特化したソリューションです。
可搬重量12.5kgに性能アップしたUR10e。UR10e上で動くCoBo-Stackが稼働状況を光学・音響センサーといったハイテク機能で知らせ、その上驚きの可搬能力も発揮。
パレタイズに協働ロボット導入をお考えなら、私たちの新しいアプリケーションガイドをご覧ください。有益な情報や専門スタッフのアドバイスをご紹介しています。