Close
Choose your language
生徒がロボット工学を学ぶ機会が協働ロボットによって拡大しています。
Universal Robotsは、自動化の学習をするハードルを下げるために、Universal Robots Academyを開発しました。これは、利用者の関心を最大限に高めるように考案された6つモジュールで構成されるeラーニングプログラムです。
対話式の学習環境の中で、生徒は自動化とその産業上の応用について初歩の知識を学習し、ロボットのプログラミングを短時間で習得します。
Universal Robotsの設立者であるEsben Østergaard氏は、この種のロボット・トレーニング・カリキュラムを無料で提供するのは業界でも異例なことではないか、と説明しています。
「しかし、これは当社にとって長期的な展望に立った投資なのです。当社はロボット・リテラシーを高めたいと考えております。現在、多くの企業で協働ロボットの導入が加速していますが、これは現在の生産性を向上するためだけではありません。」とØstergaard氏は語ります。「特に製造業では迫り来る技能の不足に直面しており、その不足をなんとかして埋める必要があります。知識の創造を進め、ロボットを利用しやすくすることが当社の重要な目的になっています。当社のAcademyのモジュールが教育機関のカリキュラムに積極的に取り入れられているのを見て、とても嬉しく思っています」。
Universal Robots Academyは6つの無料オンラインモジュールで構成され、無制限で公開されており、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、中国語で利用できます。日本語版は2017年12月に公開の予定です。
効果的な学習ツール
このeラーニングモジュールを利用している学校のひとつが米国はオハイオ州のRAMTE職業指導センターです。
「Academyのモジュールは、アプローチが驚くほど単純ですが、URロボットの基本トレーニングを修了するために必要な要素がすべて網羅されています」とRAMTECの産業トレーニング・コーディネーターのTim Gray氏は述べています。「私が知っている他のどんなトレーニング教材よりもずっと学びやすいカリキュラムです。他のロボットの教材であれば数週間はかかる内容を数時間で学ぶことができます。これほどのトレーニング教材が無料で提供されているという事実は驚きでした。この教材は教室の授業にも自習用のツールとしても利用できます」
RAMTECのロボット工学の教師であるClayton Hammock氏は、URのウェブサイトで無料で利用できるシミュレータなどの他のオンライン教材も、彼のクラスで非常に有効なツールになっていると語りました。
「学び方は人それぞれですが、家に帰ってから何度も復習したいと考える生徒がいます。当校には十分な台数のロボットがありませんが、それを補完するためのシミュレータの数を常に多数、用意してあります」とHammock氏は語り、シミュレータは評価ツールとしても使用されていると付け加えました。「このようにして実際には教室の外で多くのプログラミングができるので、教室の中では、ロボットと外部機械とのシステム化など、より高度な課題に取り組むことができるのです」
「ロボットをプログラミングしたよ、ママ、パパ!」
シカゴで行われた展示会IMTSの模様を撮影したこの動画では、技術教育用の機器およびソリューションの世界的なプロバイダであるFesto Didactic社が、プログラミングを実地体験できるようにするために、URロボットを同社のメカトロニクストレーニングシステムに組み入れた事例を紹介しています。
Festo Didactic社によれば、柔軟性があり、プログラミングが簡単で、教室で安全に使用できるという理由から、現在では教育における協働ロボットの需要が高まっています。現在、同社の協働ロボットトレーニングシステムは高校、専門学校、コミュニティカレッジに導入されています。
「読み通せるプログラミングの提供によって、コードの学習に多くの時間を費やす必要がなくなり、目的に沿ったロボットの動作を数分以内に行わせることが出来るようになりました。結果として生徒は、このテクノロジーを大いに興味を持って学べるようになりました」とFesto Didactics社のTed Rozier技術開発部長は語りました。
「カリキュラムを修了した生徒はとても素晴らしい体験をしただけでなく、実際的なスキルを身に付けています。生徒たちは家に帰るとこんなふうに言っているかもしれません。ママ、パパ、僕はロボットのプログラミングをしたよ。そのプログラムはUniversal Robotのプラットフォームにあるんだ!」