協働ロボットは柔軟で汎用性の高い自動化ソリューションです。従来型の産業用ロボットと比べ、協働ロボットは設置も操作も簡単。さまざまな製造工程の自動化に適しています。
ケース組み立てと梱包
シンガポールのClearpack社は梱包工程の自動化ソリューション大手として、東南アジア、中国、インド、中東、アフリカで事業を展開しています。同社はUR10ロボットと、UR+製品であるEwellix社のLIFT KITを使ったコンパクトなパレタイジングソリューションを開発しました。このソリューションにより、Clearpack社の顧客の多くが倉庫スペースの最適化を実現し、作業員は長時間重い荷物を扱わずにすむようになりました。
このケース組み立て・梱包ソリューションは、多岐にわたる産業や製造現場で活用できます。設置面積をとらず、キャスタつきなので製造エリア内で素早く移動が可能。また、オープンプラットフォームなので短時間の訓練を受けた後はお客様自身で調整できます。Clearpack社の事例詳細はこちら。
ベルトコンベアからワークをピック
ノルウェーの精肉会社Nortura社には、従来型の産業用ロボットや安全柵を設置するスペースはありませんでした。しかし同社はUR10と、UR+製品であるビジョンカメラのIFM 02D222、真空グリッパを採用し、従来型産業用ロボット設置に必要だった面積の約20%で同じ効果を手に入れました。
このシステムはパレットが前に来るとそれを検知し、動いているベルトコンベアから箱のピッキングを開始して、自動でパレタイジングを行います。製品に応じて梱包パターンを変えることも可能です。ロボット1台が1日に約1,700箱(パレット20枚分)を処理します。 Nortura社の事例の詳細はこちら。
高精度でラベリング
Prysm industries社は40年以上にわたり、オーストラリア最大の小売企業に容器を提供してきました。同社は協働ロボットを使って製品にラベルシールを正確に貼り付けています。以前は熟練作業員がこの作業を担当していました。協働ロボットは精度で勝るだけでなく、会社にとって1日あたり約500ドルの節約を実現しています。作業員は訓練を受けてマシンの操作方法を習得でき、より価値の高い作業に従事できるようになりました。詳しくはこちら。
既存ネットワークに組み込む
既存のワークフローやネットワークに効果的に組み込めるという協働ロボットの特長が、食品企業のOrkla Foods社にとっては決め手になりました。同社製品の1つにバニラクリームがあります。クリームは袋につめ、その後段ボール箱に納めます。この場合、協働ロボットにはさまざまな重さのものに軽く触れながら扱う能力が求められます。圧をかけすぎれば袋が破れてしまうからです。
同社ではUR10が自立的に働き、袋をカートンに詰めていきます。UR10は専用のカートンエレクタ、カートンシーラ、充填マシンと共に自動化ネットワークを構成しています。注目すべき点は、この施設で事前にリスク評価を行い、その結果このネットワークは常時監視する必要がなく、協働ロボットに安全機能があるため安全柵も不要とされたことです。 詳しくはこちら。
繊細な対象物を加工
イタリアの食品企業Cascina Italia社では、UR5が製造ラインで作業員と並んで働いています。UR5が卵10個入りのカートン144個を入れた箱を作ります。毎日100万個以上の卵を協働ロボットが扱います。 詳しくはこちら。