BTC Mold CO., LTD
厳しい環境の中で品質、生産性、従業員の福利を向上
01 概要
BTC Mold社は、製品移動、パレタイズ、検査向けの製品のピック・アンド・プレイスのために、4台のUR5コボットをプラスチック射出成形ラインに導入しました。URコボットは、柔軟なコボット・アームを持ちプログラミングが簡単なため、複雑なエルゴノミックスが関係してくる製造工程に適しています。コボットにより、BTC Mold社の人件費は35%以上が節約され、騒音などの作業環境問題を原因とする深刻なマンパワー不足が解消されました。コボットのおかげで、工場の労働災害のリスクも大幅に減少しました。
今では、BTC Mold社の製造工程の11%がURコボットに支えられています。機敏さが増したためフロア・スペースの利用効率が改善され、操業と戦略の両面で柔軟性を維持することが可能になりました。したがって、今ではBTC Mold社は、多品種少量生産への顧客の要望に対して生産ラインを即座に対応させることができるので、高品質のカスタムメイド製品を提供し、自社の全体的な競争力を最適化しています。
02 課題
プラスチック射出成形の「フル・ライン」メーカーとして、BTC Mold社は10年以上にわたってプラスチック射出成形テクノロジーの発展・最適化にコミットし、高品質の製品をFEC社、SENOR社などの台湾内外の顧客やヨーロッパの有名な家具小売業者に提供してきました。同社は、生産工程を自動化することによって、製品品質をさらに安定させると共に、顧客の多品種少量注文に応えるための包括的な製造サービスで、さらに大規模な大量生産を行なうという目標を達成することを期待しています。
BTC社はその生産ラインに大型の自動化生産装置を導入していました。しかし、これらの巨大な機械は騒音が大きく、場所をとるうえに危険で、設置と安全距離のための大きなスペースが必要でした。同社の生産増加につれて必要となる、操業と戦略の柔軟性の達成は、新規採用と人手不足といった問題によって難しくなっていました。そのため、BTC Mold社は、柔軟性があってリスクが低いコボットを導入することで労働力ギャップを埋めることを期待しました。コボットには、人のすぐそばで作業する能力がありますが、BTC Mold社はそれを利用して生産ラインの人的資源を再配分し、生産効率を最適化し、職業上の危険を少なくして職場を従業員にとってより親しみやすくより安全なものにすることも望んでいました。
Video — BTC Mold 社, 台湾
03
ソリューション
BTC Mold社は、製品移動、パレタイズ、検査向けの製品のピック・アンド・プレイスのために4台のUR5コボットを導入しました。URコボットがあると、従業員は、大型の自動化装置で満たされた騒々しい環境で働かなくてよくなります。そのおかげで、BTC Mold社は人件費を35%以上節約することができ、高い離職率と人手不足という差し迫った問題を解決しました。
URコボットは、(リスク・アセスメントにかけた後であれば)防護柵なしで操作でき、人間の近くで作業することが可能です。以前は、製品を人の手でケースに詰めなければならず、作業員は箱の中に製品を置くとき体を折り曲げる必要あったので、時間経つにつれて関節痛や腰痛を発症しがちでした。URコボットの導入は、BTC Mold社の従業員を反復作業から解放し、きつい労働の継続を原因とする職業災害のリスクを減らしました。さらに、基本的な問題を解決する方法をほんの1時間で学ぶことができるため、従業員の80%以上がコボットと作業した経験があります。URコボットがあれば、従業員は作業員から監督者に生まれ変わることができます。それは同時に会社がマンパワーを柔軟に再配分して生産効率を上げることを可能にします。
各軸で360度回転の動きが可能なので、URコボットは簡単にエルゴノミックスをシミュレーションして生産ラインの様々なニーズに応えることができます。たとえば、プラスチック製品を箱に梱包するときは、角度と姿勢は製品によって異なります。ものによっては特定の角度で置く必要があり、そうしないと製品が壊れたり潰れたりする場合があります。URの特許取得済み安全システムによって、URコボットは、梱包プロセス全体にわたって製品を保護することができ、安全でスピーディーな方法で故障率を大幅に減らします。2ケースが載ったパレットの作業は20分以内に終わらせることができますが、同じプロセスに産業ロボットを使用すると製品を損傷する可能性があります。
さらに、URコボットではビルトイン設定ウィザードがプログラミング効率を高め、他のオートメーション装置との一体化を簡単にしてくれるため、プログラミングが簡単で、直感的で迅速かつ単純な方法で操作できます。試験、仕分け、パレタイズなどの複数の作業を扱うのにコボット1台で十分です。BTC Mold社では、UR5コボットと生産ラインの既存の視覚センサーを活用して、コボットでプラスチック容器をピックアップし、それを歩留り率センサーの前に配置しています。もはや、様々な自動化機械のためにスペースを確保する必要がなく、キャパシティーが拡大し続けるにつれてURコボットは自動化生産工程を効果的に単純化しました。今では、フロア・スペースはより効率的な方法で利用されています。その結果、BTC Mold社は研究開発と技術進歩にもっと多くの資源を投資することができ、それが同社成長の好循環を生み出しています。
- 生産ラインでの人手不足
- 作業環境・品質の改善
- 従業員のためのより良い職場保護
- 労働力ギャップを埋める
- 従業員の労働災害を減らす
- より柔軟なマンパワー配分
- より効率的なフロア・スペース利用
- ピック・アンド・プレイス
- パレタイズ
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コスト効率が良く、安全で柔軟性が高い協働ロボットすなわちコボットは中小企業であっても今だかつてないほど簡単に自動化を実現します。