Clearpack – パレタイズ・ソリューション
UR+の活用により革新的なパレタイズ・ソリューションを設計
01 概要
シンガポールに本社をおくClearpack社は、包装自動化ソリューションの優れた提供者であり、その顧客は東南アジア、中国、インド、中東、アフリカにわたっています。
Universal Robots+(UR+)は、ユニバーサルロボット(UR)のコボット用のサード・パーティー認証済みプラグ・アンド・プレイ・ソリューションをフィーチャーするグローバル・プロダクト・プラットフォームですが、このUR+と出会うことで、Clearpack社は、UR10コボットおよび直線運動コンポーネントの世界的供給業者であるSKF Motion Technologies社によるLIFTKITで構成された安全・コンパクトで使いやすいパレタイズ・ソリューションを迅速に設計することができました。
これによって、日用消費財セクターの多くのClearpack社の顧客が自社の倉庫スペースを最適化し迅速な投資回収(ROI)を達成することが可能になりました。
02 課題
多くの場合、メーカーは、生産フロアのレイアウトを計画する際、自動パレタイズのためのスペースを考慮しません。自動パレタイズとは製品をパレットに積むプロセスを自動化することです。その結果、彼らはスペースの問題を抱えています。
スマートで革新的なソリューションの開発に力を入れているClearpack社は、顧客のための効率的なパレタイズ・システムを設計することを目指しました。安全、コンパクトで柔軟性があって使いやすく、その一方で企業がその倉庫スペースを最大限に利用できるようにしてくれるシステムです。
Video — Collaborative robots in packaging solution Clearpack - Singapore
03 ソリューション
Clearpack社は、ユニバーサルロボット(UR)には既になじみがありました。過去にURコボットを使用して顧客のための段ボール製函・梱包ソリューションを開発したことがあったからです。このパートナーシップの成功がチームを再びURへと向かわせ、パレタイズ・ソリューションを設計することになりました。今度は、UR+のエコシステムとSKF Motions Technologies社のLIFTKITを利用しました。
柔軟性:
URを選ぶに当たってClearpack社が重視したことの1つがURの持つオープン・プラットフォームです。オープンであれば、エンドユーザーはアプリケーションを自分でプログラムするという柔軟性を持つことができるのです。
使いやすさ:
Clearpack社は、このソリューションが、実行が簡単で、日用消費財セクターの顧客が迅速に適応できるものであるようにする必要がありました。URのユーザーフレンドリーなマン・マシン・インターフェースはこれを促進し、コボットはその協働的性質によって人と連携して仕事することができるようになりました。
安全性:
高い安全性基準を持つ数多くの有力な多国籍企業と仕事をするClearpack社にとって、リスク・アセスメントはどのプロジェクトのフィージビリティ・スタディの場合でも不可欠な要素です。付属品の正しい作業用途と適切な設計によって、チームは安全ガードを必要としないシステムを組み立てることができました。一般に安全ガードが必要となるのは、従来型の大型産業ロボットを配備する場合であり、その結果、設置と工場レイアウト変更のための追加コストがかかります。
Clearpack社のゼネラル・マネージャーVishnu Puranik氏は述べています。「当社のほとんどのお客様は、製造施設を建造する際に自動パレタイズのためのスペースを考慮していません。設置面積がコンパクトで簡単に使えるURコボットのおかげで自動パレタイズが現実のものとなりました。コボットはまた、パレタイズのような反復作業を扱うための、よりエルゴノミックで安全な方法を可能にします」
「コボットに関して言えば、当社の選択は大変明瞭で、マーケットのベスト・ソリューションはユニバーサルロボット社です。URはこの分野のマーケット・リーダーですから、妥協のない柔軟性を優れたコスト品質率で提供してくれます。同社のコボットは最小限の付属品で生産ラインに簡単に一体化します。軽量なので、1つの生産ラインから別の生産ラインにキャスターだけで移動させることができます。これらの理由により、投資費用をより早く回収できます」
04 倉庫保管のスペースを最適化する
コボットを選んで満足したチームが次に探したのが、パレタイズ・ソリューションを強化しコボットが段積み高さを増やして生産施設の保管スペースを最適化できるような理想的な付属品です。
オンライン・ショールームのUR+に目を通した結果、チームはLIFTKITを発見しました。これは、コボットの台座に取り付けてコボットを垂直に900mmまで持ち上げることができ、格納したときの高さがコンパクトな、ロボット用付属品です。チームはただちにSKF Motion Technologies社に連絡してLIFTKITを発注しました。
SKF Motion Technologies社のビジネス・サポート・マネージャーThomas Lotz氏は述べています。「Clearpack社がパレタイズ・ソリューションのためにLIFTKITとUR10を一体化することに興味を持っていると聞いて嬉しく思いました。追加の直線軸を加えて可動範囲を拡げることでLIFTKITとURコボットは大変うまく補完し合います。URのシステムはカスタマーにとって投資であり、LIFTKITは生産性と投資リターンの点からその投資を最大化してくれる付属品です」
「UR+のプラットフォームは、この成長著しいコボット市場に当社の製品を紹介する素晴らしい機会を提供します。ユニバーサルロボット社向けに特別に設計された当社の製品を売り込むというのはまさにターゲットを絞り込んだやり方です。UR+に参加して以来、反響は圧倒的です。新製品を発売した際の、これほど素早いインパクトと市場の反応は経験したことがありません」
Vishnu氏はさらに述べています。「LIFTKITはURの要件にもとづいて設計されたため、システム全体を一体化してまとめ上げるのはとても簡単で、1日もかかりませんでした。様々なオプションを検討しましたが、LIFTKITを使うことで、必要な段積み高さを、望んでいた直線スピードで達成することができました。ですから、当社にとっては、たやすい決定でした。SKF Motion Technologies社はまた、市場で信頼されている名前なので、LIFTKITで行くことには確信が持てました。」
URはコボットによって、そしてUR+プラットフォームはLIFTKITとの協業によって、Clearpack社がカスタマー・ニーズに応えるための大変優れたソリューションを提供しました。これは、パレタイズ・ソリューションの注文増加につながりました。
- 実行が簡単
- コンパクトで軽量、既存の施設やインフラを補完する
- 安全ガードなしで自動化する能力
- オペレーターによるプログラミングと操作
- 段積み高さを増加する能力
- プログラミングが容易
- 協働的で安全
- 軽量でコンパクト
- 柔軟性のある配置
- パレタイズ
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