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Emtek
揺るぎない成功:
UR協働ロボットはどのようにしてドアノブ組立ての接着剤塗布を最適化するか
01 概要
ロサンゼルスに拠点を置くドアハードウェア製造業者Emtek社は、ドアノブ製造で接着剤塗布作業の均一性を上げる手段を探していました。ユニバーサルロボット製UR5はいまや高速かつ高精度の接着剤塗布を実現し、接着剤塗布後にノブを軸にのせるオペレータと完全に協働で作業します。協働した取り組みにより、多品種少量生産ラインにおける1人/1時間当たりの生産量が倍増しています。
02 課題
Emtek社は30年以上にわたり、多種多様なドアノブ製造に携わってきました。競合社である多数のドアノブ製造業者と異なるのは、高度に専門化された製造業者Emtek社では、一般的な生産ラン1回の品目数がわずか40~60で、切り替えが頻繁に行われることです。これは従来型の産業ロボットを利用した自動化には適さない生産スタイルです。
Video―エムテック、米国
03 ソリューション
Emtek社エンジニアリング部門Vice PresidentのBirk Sorensen氏がユニバーサルロボットについて知ったのは、親会社ASSA ABLOY社からの紹介でした。ASSA ABLOY社ではそのときすでに、ニュージーランドとルーマニアの工場でUR協働ロボットを導入済みでした。
Birk Sorensen氏はこうコメントしています。「ロボット導入をすすめられているときに、もし関心があるならユニバーサルロボットという優れた協働型ロボットを使うといい、と提案されました。ユニバーサルロボットは同じエリアにいるオペレータとすぐ近くで協働して作業することができました。おかげで我々はフェンスで仕切らなくて済みましたし、生産ランのプログラムをすばやく切り替えることができました。こうした協働により、1日の1人/1時間当たりのスループット倍増につながったのです」。
エンジニアリングチームが驚いたのは、ユニバーサルロボットを簡単に設置できたことでした。セルがフル稼働できるようになるまでに要した時間は、約1週間でした。Birk氏はさらにコメントしています。「とてもシンプルでした。CNCマシンでするようなプログラミングに時間と労力をさかずに済みました」。Birk氏のチームでは、それまでロボットを使用した経験がありませんでした。
UR協働ロボットにより解消された、かつての生産課題のひとつは、エキボシ樹脂の分量と塗布の均一性をコントロールすることでした。手動ではむずかしいことが判明している作業です。また、別の課題として、トラブルシューティングが上手くいかないこともありました。「ユニバーサルロボットに適量の接着剤を塗布させることによって、プロセス全体が標準化されるのです」。そうコメントするのは、Emtek社Production Operationsです。「いまでは、ロボットのところへ戻ってプログラミングや塗布、プロセス全体を確認できるようになりました。コントロールされた環境下ですので、なにが問題なのかピンポイントですぐに特定できます」。
Emtek社で使用中のUR5は1日に約7時間、塗布作業するのが一般的です。Birk氏によると「Emtek社では同じパレットを使うことが多いのですが、プログラムを変えるだけで済みますので、ノブ“A”を使って次はノブ“B”に替えて、それから2時間後にまたノブ“C”に切り替える、といった作業もできます」。また、現在Emtek社では、ロボットに7種類のプログラムを保存しているそうです。「オペレータが適切なプログラムを選択するだけで、ロボットが起動し、稼動が始まります。じつにシンプルです」。
“こうした協働により、1日の1人/1時間当たりのスループット倍増につながりました”
会社
Emtek社は世界的な扉開閉ソリューション企業ASSA ABLOY,のグループ会社です。1981年の創業以来、ドアハードウェア製造分野で長年経験を積んできました。南カリフォルニアの工場にて、一つひとつのオーダーをカスタム・アセンブリしています。ノブ、レバー、ロゼット、仕上げの組み合わせは、事前に定められていません。顧客が好みに合わせて、それぞれを選ぶスタイルです。www.emtek.com
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