Endutec GmbH
URロボットの活用で、NC加工機をフル活用
01 概要
特殊機械メーカーのEndutec社(以下Endutec)では、NC加工機へのワークの投入をUR10eが担当しています。UR10eが夜勤で作業するようになったため、Endutec社はNC機を最大限活用できるようになりました。
02 課題
かつてEndutecは、調達した部材に頼って特殊機械を製造していました。外部への依存を減らし、常に高品質の機械部品を確保したいと考えたマネージングディレクターのAndreas Flieher氏は、自らNC加工機を購入することを決断。ワークを自社で作ることにしました。この方法で利益を上げるには、そのNC加工機で他社のためにも部品を製造する、委託製造業者となる必要があります。
しかしEndutecには技術力のある職人が足りず、2シフト操業は無理でした。夜勤の担い手は見つからず、会社はNC機の力を最大限活用しきれないという大きな課題を抱えていました。
ビデオ-Endutec GmbH、ドイツ
03 ソリューション
そこでEndutecはNC加工機へのワークの投入を自動化することを決意。それに使うローディングステーションを自ら開発しました。UR10eはラックからワークを取り出します。重く扱いにくい部材でも協働ロボットは楽々と持ち上げ、研削済みのピースを再度正確に配置します。ワークには重く先端が尖ったものもあるため、ローディングステーションには安全設備が設けられています。
安全柵が必要ではあるものの、ローディングステーションは省スペースで柔軟性もあります。必要とあればリフトトラックで移動させるのも容易。安全対策を講じれば、NC加工機をもう一台設置することもできます。
Endutecは最初からロボットシステムをいくつも比較し、選定作業には作業員も当初から関わりました。URの協働ロボットはプログラミングと扱い方が簡単なため特に魅力的でした。Endutecが選んだのはe-Series製品です。このモデルはトルクセンサを内蔵し、ワークを極めて正確にチップフィクスチャにはめ込むことが可能です。
その結果、作業員は喜んでUR10e を使って作業するようになり、当初の計画よりもさらに範囲を広げて活用しています。このように協働ロボットは夜勤を肩代わりするだけでなく、日中も技術力のある職人を単純なはめ込み作業から解放してくれる存在なのです。作業員は代わりに新しいNCプログラムの設定作業に時間を使うようになりました。これによりエラーが予防でき生産効率もはるかに向上します。
- CNC研削部品
- プログラミングと制御が簡単
- 安全で省スペース
- 正確で信頼性があり柔軟
- 高い安定性
- NC加工機へのワークの投入
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