Fluidics Instruments B.V.
URロボットが「オランダ製品質」を確かなものに
01 概要
オランダのオイルバーナ部品のメーカーであるFluidics Instruments社は、組立ラインで7台のUR3協働ロボットを連携させることにより1時間に1,000個のオイルノズルを生産しており、一歩進んだ協働ロボット体制を実現しています。同社は、目まぐるしい作業に対応できるように可動台の上に複数のURロボットを別途待機させています。また、同社は、協働ロボットによるねじ込みシステムも開発しました。合計12台の協働ロボットを所有する同社は、熟練労働者が不足しているにも関わらず、生産量と売上高が伸び続けています。
02 課題
さまざまな業界の多くの企業と同様に、Fluidics Instruments社は日々、多品種少量生産の課題に直面していました。同社には、長年にわたり非常に大きなロットで製造されている製品もあれば、一時的にしか製造されない製品もあります。そのため、同社の機械作業は多岐にわたります。
また、オランダにおける熟練労働者の不足は長年にわたる問題であり、製造を外注しても同社にとって満足のいく品質は得られませんでした。そのため、同社は別の解決策を見つける必要がありました。
動画 – UR5&UR10ロボット、Fluidics Instruments B.V.(オランダ)
03 ソリューション
Fluidics Instruments社は、自動化に問題解決の糸口を見つけました。同社は長年、各種CNCマシンに加えて、ユニバーサルロボットの協働ロボットをはじめとするロボットも利用してきました。協働ロボットの柔軟性のおかげで、同社はさまざまな注文状況で満足のいく対応ができています。同社では、CNCマシンが一時的に停止している場合は、協働ロボットを別のマシンの前に配置してピック&プレースを行わせます。このような用途のために、同社は可動式ワークステーションにUR5を2台とUR10を1台搭載しています。「こうすることで、ロボットを最大限に活用できます。」と、同社の経営者兼取締役であるHuward Wijnen氏は説明します。別のUR5は生産ラインに組み込まれており、1回の動作で4つのフィルタをノズルにねじ込みます。
同社で最も目を引くシステムは、オイルノズルの組み立てステーションでしょう。8つの小さい部品から成るオイルノズルの組み立ては、7台のUR3により完全に自動化されています。手作業による組み立てと比べて速度が大幅に向上しており、1時間当たり1,000個のノズルが製造されています。このシステムを開発および実装するにあたり、同社は、過去にすべてのURロボットの導入で協力を得た、長年のパートナーでありシステムインテグレータであるGibas Automation B.V.社のノウハウを活用することができました。
最近、同社はUR5eを購入し、Robotiqビジョンシステムを搭載しました。この協働ロボットは、損傷を受けやすいワークをCNCマシンから取り出すために使用されています。新世代ロボットであるUR5eは力覚・トルクセンサを内蔵しており、ロボットアームが力を感知するため、この用途に最適です。
- アトマイザ、ノズル、バーナーランス
- プログラミングが容易
- 日常的に再配置できる柔軟性
- 高い協働性と安全性(リスクアセスメントを適切に実施した後は、作業員のすぐ隣で稼働可能)
- 正確で確実
- 高い安定性
- ピック&プレース
- 組み立て
- マシンテンディング
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