Izoelektro d.o.o.

01 概要

Izoelektro d.o.o.社は、電気エネルギー・システムの保守、改修およびセットアップ用の製品を提供し、急成長を遂げているスロベニア（EU）のメーカーです。従業員数がわずか8名である同社は、増産と品質保証改善の方法を探していました。その答えはすぐに明らかになり、さまざまな作業にもっと多くのユニバーサルロボットを活用する計画を進めています。

02 課題

「当社にとって最大の課題は、費用効果の高い方法でお客様の要求を満たすことです。世界中の企業が製造工程の最適化を実施しているため、当社も自動化の検討を始めました。ロボットとは未来です。当社が毎日激しい競争に直面している電気部品製造業界では、特にそうです。そこで、当社はロボットを活用した適切なソリューションを探し始めました」とIzoelektro社の開発責任者Tadej Kovač氏は語っています。

同社は小規模であるため、従来の工業自動化システムを購入する余裕はありません。協働ロボットは、もっと手頃な価格でさまざまな選択肢を提供できます。「ユニバーサルロボットのブランドは世界中に知れ渡っており、非常に手頃な価格で良い品質を提供しています。そのため、最終的に難しい決断ではありませんでした」とKovač氏は話しています。

03 ソリューション

同社は、ロボット設置のリスク・アセスメントを実施し、ロボットは協働的な性質で安全機能が組み込まれているため安全柵は必要ないという結論に至りました。ロボットに関する事前の経験がなくても、コボットの納入から2週間もかからずに、最初のプロジェクトの導入が完了しました。ユニバーサルロボットが提供した技術支援が、導入の迅速化に役立ちました。
最初のプロジェクトでは、低電圧避雷器と中電圧避雷器の製品のルーチン検査手順である2つの作業にロボットを適用しました。将来的には、耐張複合碍子とラインポスト複合碍子の引張荷重の製品のルーチン検査手順に適用される予定です。同社は、耐張複合碍子とラインポスト複合碍子のコアを組み立てるロボットも探しています。
現在、UR5コボットは、同社が自動化を希望する工程のリストの上位にあって多大な時間を要する製品検査工程で稼働しています。「UR+」として認定されたRobotiq社製グリッパーを使用することで、ほとんどの反復作業がロボットに引き継がれたため、従業員はより付加価値の高い作業に集中できるようになりました。
「当初は何も経験がなかった私たちですが、ユニバーサルロボットによる技術支援研修のおかげで、すべてがはるかに簡単になりました。当社には、ロボットをもっと活用できる仕事がまだたくさんあるので、将来必ず実現させます」とKovač氏は話しています。

04 利点

ロボットはIzoelektro社の製造工程に大きな変化をもたらしました。ロボットなら、1シフト8時間を休みなく一貫した効率で働き続けることができますが、人間はそうはいきません。各製品の生産や検査に要する時間が大幅に短縮され、人的ミスがなくなり、全体的な生産コストが削減されます。

URは、製造時間とコストの削減に貢献しました。他にも重要なメリットとして、製品品質の向上、生産力の増強、従業員の安全性の改善が挙げられます。最も重要なのは、投資回収期間の短縮です。Izoelektro社では投資回収期間が18～24カ月になると見込んでいます。