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ユニバーサルロボット、Paradigmの作業工程に「磨きをかけ」 同社の生産量50%増を実現
Paradigm Electronicsは、高性能ラウドスピーカーとサブウーファーのメーカーです。多大な労力を必要とする製品の需要に応えるため、艶出し塗装の工程にユニバーサルロボットを導入しています。これは、作業環境を改善しつつ、障害を取り除き、生産能力の大幅な改善につながっています。
課題:
Paradigmがトロントを拠点とする新しいスピーカーの生産ラインにおいて「ミッドナイトチェリー」仕上げ加工を導入することで、この新製品は瞬く間に市場に広がりました。これに合わせ、予想を上回る台数の新しいキャビネット製品を生産することが課題となりました。
「この仕上げ加工を実現するためには、何層もラッカーを塗装する必要があるだけでなく、塗装された各層の間をサンドペーパーで磨き、バフ研磨し、またサンドペーパーで磨き、バフ研磨する必要があります。この工程にはかなりの手作業が必要です。問題はこの作業ができる人材を見つけることでした。しかし、十分なスキルを持った作業者を見つけることができなかったのです」とオペレーション部門ディレクターOleg Bogdanovは話します。
同社はすでに直交座標型ロボットを用いたロボットセル生産を導入していましたが、作業者の安全確保のため、ロボットの周囲に安全柵を必要としました。
「オペレーターはロボットと連携して作業を行うことが全くできませんでした。バフ研磨は、オペレーターによる注意深い観察と共同作業を必要とするため、リモートセルで作業を行うことは、現実的に可能なソリューションではありませんでした」とParadigmの製品サービス部門シニアマネージャーJohn Phillipsは話します。
ビデオ — UR10ロボット、Paragdigm(カナダ)
ソリューション:
Paradigmは、ロボットの専門家を招き、ユニバーサルロボットの協働用ロボットが、ミッドナイトチェリーが抱える課題についてのソリューションとなる可能性があることを知ります。
「ロボットは、新しい技術であったため、さらなる調査が必要でした。この種のロボットは、同じ作業スペースで人間とロボットが一緒に働くことを可能にしました。最終研磨が人間に渡される前にロボットが十分な研磨作業を行ったかどうかを人間が確認することが可能となり、現在人間とロボットは互いに安全に連携を取ることができる振り子式のオペレーションで共に作業を行っています。これは非常に連携のとれたオペレーションです」と、Phillipsはロボットセル生産の容易さを強調します。
「通常、人間の作業スペースを安全にするために必要となる物理的な保護装置を全て用意するには、長期にわたる実装期間が必要です。直交座標型ロボットの実装には5ヵ月かかりましたが、ユニバーサルロボットのロボットは、納入から実装までにわずか1ヵ月ほどしかかかりませんでした」
このロボットの実装により、生産能力が50%向上し、Paradigmの人気キャビネットの在庫不足が解決しました。Paradigmはユニバーサルロボットの導入に先立ち、協働ロボット市場について徹底的な調査を実施しました。
「協働ロボットが当社にとって実行可能な代替案であることがわかり、下調べを行いました。また他のメーカーからのオプションについても検討しました。その結果、ユニバーサルロボットの協働ロボットが当社の用途に最も合うだけでなく、最もコスト効率が良いことがわかりました」とPhillipsは話します。またユニバーサルロボットの協働ロボットに内蔵されている調節可能なフォースモード機能が、もうひとつの決定要因であったと言います。
「力がかかりすぎると、表面熱と結果は私たちが期待するものと反対になってしまうのです。このため、特定の力で動作するロボットが実装されていることは、大きなメリットとなります。当社は力のフィードバックシステムを可能にする技術については認識していましたが、これはユニバーサルロボットの協働ロボットと同じくらい高価なものでした。そのため、力のフィードバック機能がすでにロボットに備わっているということは、かなりの利点といえます」と、現在ユニバーサルロボットのロボットについての将来的な用途を調査しているParadigmの製品サービス部門マネージャーは話します。
「当社は、様々な塗料吹き付け工程においてユニバーサルロボットを使用できることを期待しています。また、当社はパラボリック形状のスピーカーの新しい製品ラインを発表します。パラボリック形状のスピーカーの製造工程では、ロボットの軌道上の特定のポイントで特定の力を設定することを可能にする調節可能なフォースモードを活用できると考えています。このモードは平面ではない面を研磨する際に非常に役立つでしょう」
“ユニバーサルロボット製ロボットのおかげで当社は50%生産量を増やすことができました。 ”
製品ラインナップ:
Paradigm Electronicsは、高性能ラウドスピーカーとサブウーファーのメーカーです。研究開発から最終製品まで、すべての製造工程がカナダの自社施設で行われています。
- 生産量の増加、障害の除去、作業員足の問題を解決します。最も大変な研磨作業において作業者に代わりロボットが作業を行います。
- プログラミングが容易
- セットアップが早い
- 協働的で安全
- 投資回収期間:14か月
- 内蔵のフォースモード
- 研磨
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