PSG College of Technology
協働ロボットを採用した教育プログラムで
産業界が求める学生を輩出
01 概要
1951年に設立されたPSG College of Technology, Coimbatoreは、インドを代表する工科系大学の一つです。2011年に開始されたロボティクス&オートメーション学士号プログラムは、タミル・ナードゥ州では初めての試みでした。
PSGカレッジのビジョンとミッションは、学生が最新技術を使えるようにすることです。インド政府が主導する資金援助を受けて、同カレッジはユニバーサルロボットのUR5への投資を決定しました。教室で豊かな体験を作り、ロボット工学プログラムにコラボレーションロボットを取り入れ、このインダストリー4.0技術で作業することによって、学生が産業に対応できるようになることを奨励します。コインバトールの周辺メーカーの成長にも拍車をかけるため、PSGカレッジは地元の業界関係者にコラボレーティブロボット技術のトレーニングを行うコースも提供しています。
02 課題
PSG Collegeの研究室には、すでに従来の産業用ロボットがありました。しかし、大型で安全性に問題があるため、ケージの中で保管されており、学生が作業することはできませんでした。また、このような従来のロボットは、学生にとってプログラミングの習得が難しく、カスタマイズも面倒なものでした。そこでPSGのチームは、最新技術が導入されたロボットラボを学生に提供するというミッションのもとで、産業界から求められる優秀なエンジニアを輩出することができる授業環境を作ろうと考えていました。
ビデオ — UR5を導入, PSG Institute, インド
03 ソリューション
PSG College of Technologyは、UR5を導入し、ロボット・オートメーション工学の学士号プログラムのカリキュラムに協働ロボットを採用しました。PSGのロボットラボにある他の従来のロボットとは異なり、UR5は安全柵なしで動作するため、学生は実習や産業用途の実験を行うことができます。柔軟性に優れた協働ロボットは、教室とロボットラボの間を台車で簡単に移動することができます。このため、教師はロボットの機能をリアルタイムで生徒に示すことができ、魅力的でインタラクティブな教育体験を提供することができます。
さらに、UR5はオープンソースのプラットフォームでカスタマイズが可能なため、学生がさまざまなプログラムを試したり、独自のアプリケーションを作成したりするのに理想的です。さらに、Robotic Operating System(ROS)に対応していることから、産業用途でどう使われているか理解することも容易になります。
インド政府の重工業省は、PSGカレッジのロボットラボに資金を提供することで、学生の教育だけでなく、インド有数の工業地帯であるコインバトールの周辺メーカーにも貢献できる施設にしようと考えました。PSGカレッジの教授やエンジニアは、企業のエンジニアに対しても協働ロボットに関するトレーニングが受けられる認定コースやワークショップも実施しています。さらに、PSGの研究チームはUR5を使った検証プロジェクトを実施し、さまざまな用途での効率性に関する検証結果を周辺のメーカーに共有し、自動化のニーズを踏まえたうえで最適な選択ができるようにも支援しています。このURロボットは、PSGカレッジの溶接工学・技術センターでの研究開発に特に活用されています。
人とロボットの協働はインダストリー4.0を推進する主な要因の一つであるため、PSGカレッジは協働ロボット技術に精通することが必須であると感じています。 URロボットは、学生が実践的な知識を習得することに貢献し、産業界の即戦力として卒業していくことに役立っています。
04 大学について
PSG College of Technologyは、1951年にコインバトールに設立された、インドでもトップクラスの工科大学です。2011年にロボティクス・オートメーション学士号プログラムを開始しました。これはインドのタミル・ナードゥ州で最初のロボット工学の学部課程プログラムでした。
- 学生のプロジェクトや実験に合わせてカスタマイズ
- インタラクティブでハンズオン型のクラス
- 産業界から求められるエンジニアの輩出
- プログラミング中も学生の安全性を確保
- キャンパス内を移動させてどこでも利用できる
- カリキュラムに最新技術を採用
- 地域の企業のエンジニアにもトレーニングを提供
- 国際的な評価を得られるロボットラボを構築
- カリキュラムに最新技術を採用
- 産業界に通用するエンジニアを輩出
- 地域のエンジニアにもトレーニングを提供
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