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PT JVC Electronics Indonesia
PT JVC Electronics Indonesiaは、ユニバーサルロボットUR3を導入し、年間運用コストを80,000米ドル減らしながら、生産性と性能品質を改善
01 概要
PT JVC Electronics Indonesia社は、エレクトロニクス製品とエンターテインメント製品のグローバル・リーダーである、JVCケンウッド・グループの一員です。JEINは、手動プロセスに大きく依存していましたが、競争力を維持するために業務を自動化する必要がありました。JEINは、ユニバーサルロボットのUR3協働ロボット(コボット)を7台導入して、生産性を向上させ、安定した生産品質を達成しました。
コボットの採用により、JEINは生産プロセスと労働者の安全性を改善し、年間運営コストを80,000米ドル以上削減しました。
02 課題
生産性を改善し、安定した生産品質を獲得するため、製造業者はロボットによる自動化にますます注目し、運営方法を変えようとしています。
PT JVC Electronics Indonesia(JEIN)も同様の目標を設定しました。インドネシアのエンジニアリング・チームは、ロボットによる自動化の導入を目指しましたが、快適ゾーンの外に出る、つまり20年にわたって実施してきた手作業のプロセスを変更することに当惑しました。
03 製品
PT JVC Electronics Indonesiaは、車載用AV製品およびカーナビ製品を、月に約400,000台製造しています。主な市場は、米国、欧州、アジア、日本、インドネシアです。
ビデオ - UR3、PT JVC Electronics Indonesia
04 ソリューション
JEINは、ロボットの採用、特にユニバーサルロボットのUR3協働ロボットの採用を自動化のための優先手段としました。
JEINのエンジニアリング部門のジェネラル・マネージャーAgustinus P. Simanullang氏は次のように話しています。「市場のさまざまなブランドのロボットを比較した結果、当社はURロボットを選択しました。操作が簡単で、日常のメンテナンスが少なくて済み、低価格だからです。さらに、インドネシアでは、コボットの技術サポートを容易に受けられ、サービスセンターへのアクセスも容易です」
小型軽量でコンパクトなUR3コボットは、スペースが限られているJEINの生産設備を補うものでした。コボットは、作業場のレイアウトを大幅に変更することなく設置されました。URコボットのもう1つの特徴である柔軟性もチームにとって重要でした。コボットは、グリッパー、はんだごて、スクリュードライバーなどのさまざまなエンドエフェクターをサポートしており、チームがコボットをカスタマイズして、さまざまな作業を実行できます。
JEINは、ユニバーサルロボットのチャネル・パートナーであるPT Surya Sarana Dinamik(SSD)と協力して、UR3コボットをカスタマイズして、工場内で、ネジ留め、はんだ付け、ピック&プレースの3つの作業を実施しました。
Agustinus Simanullang氏が率いるエンジニアリング・チームは、ロボット工学の経験はありませんでしたが、数カ月でURコボットを生産ラインに導入することに成功しました。
「ロボットは簡単にプログラムでき、安全に使用できるので、ロボットとの協働にとても満足しています。私たちの場合、コボットの訓練は4日間だけでした。それまでロボット工学の経験はありませんでしたが、1カ月以内に完全に理解し、操作に精通しました」とJEINの工場技術者Sabar氏は話しています。
05 職場安全の改善
JEINは、毎月400,000台以上の製品を生産し、世界中の顧客に提供しています。この生産目標を安定して達成するには、ターンアラウンド・タイム(製品の生産に要する時間)を短くし、欠陥を最小限に抑える必要があります。
UR3を採用したことにより、プリント回路基板(PCB)の切断片を分離したり、カーステレオ装置にガラス・ディスプレイを取り付けたりするなどの、単調な繰り返し作業を行う作業者の負担を軽減できました。またコボットにより、タスク当たりの時間を半減させながら、タクトタイム(特定プロセスのサイクルタイム)を安定化できました。
安全も、チームにとって重要な要因でした。特許取得済みの安全システムを使用して設計されたURコボットでは、安全柵(リスク・アセスメントの対象)を必要とせず、作業員がコボットに近づいて作業できます。さらに、コボットにより、危険なガスや塵埃粒子を放出するはんだ付けやPCB部品の分離切断のような、危険な作業から作業者を解放することができました。
「UR3ロボットの重要な機能の1つは、適応的安全のための力制御です。外力を検知し、衝突が検出されたら直ちに停止します。当社の作業者は、リスク・アセスメントの後、安全防護のないコボットに接近して作業ができます」とJEINの工場管理者Sukijan氏は話しています。
“ 「市場のさまざまなブランドのロボットを比較した結果、当社はURロボットを選択しました。操作が簡単で、日常のメンテナンスが少なくて済み、低価格だからです。さらに、インドネシアでは、コボットの技術サポートを容易に受けられ、サービスセンターへのアクセスも容易です」”
06 自動化を成功させる
UR3コボットは、PT JVC Electronics Indonesiaのゲーム・チェンジャーであることが証明されています。
「コボットの採用により、生産効率を向上でき、生産品質をさらに安定化できました。自動化を進めることで、人材を他のプロセスに再展開できます。当社は、年間80,000米ドル以上の運用コストを削減できました」とAgustinus Simanullang氏は話しています。
ユニバーサルロボットを成功裏に導入できたことで、JEINとグループの経営陣は自動化が容易にできることを確信しました。現在、JVCケンウッド・グループは、日本、中国、マレーシア、タイでURコボットを採用しようとしています。
- 実装が容易
- 大掛かりな変更なしで既存の施設とインフラを補足
- 支援ツールを選択する際の柔軟性
- 他に負けない価格
- 投資回収期間:30カ月
- 使用ロボット:7台のUR3
- 使いやすさ(モジュール式)
- 安全性と協調性
- 小型で軽量
- 柔軟な配置
- 現地で技術支援を受けられる
- 生産性の向上
- アウトプット品質の向上
- 安定したタクト・タイムの実現
- 従業員の満足感と福祉の向上
- ピック&プレース
- ネジ留め
- はんだ付け
今日すぐにでも使い始める
コスト効率が良く、安全で柔軟性が高い協働ロボットすなわちコボットは中小企業であっても今だかつてないほど簡単に自動化を実現します。