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RNB Cosméticos
RNB Cosméticos社が協働ロボットを戦力に加え、従業員の能力が向上
01 概要
RNB Cosméticos社は、同社の生産ラインの最終工程であるパレットへの積み込み(パレタイジング)を行わせる目的で、ユニバーサルロボットのUR10ロボットアーム6台を梱包・包装工場に導入しました。導入された協働セルは汎用性が高く、350種類以上の製品に応じて柔軟な対応が求められる生産サイクルで毎分6箱という生産性を実現しています。協働ロボットは、同じ作業場で作業員と協働し、体に負担がかかる辛い反復作業(怪我や疲労のリスクがある、7 kgの箱の運搬作業)からスタッフを解放しています。同社が導入したソリューションは、機械と従業員の間の物理的および精神的な障壁を取り除く一助となっています。
02 課題
RNB Cosméticos社のDNAは、「スタッフとスペシャリスト」、「イメージとデザイン」、「卓越性と技術」、「環境への配慮」という4つの柱に基づいています。これらの方針に基づいて、同社は、限られた範囲でしか稼働できず、プログラミングと操作に熟練の作業員を要する4~6軸の古いロボットを置き換える必要がありました。
同社の目標は、汎用性が高く、使いやすく、プログラミングが簡単なソリューションを見つけることにより、インダストリ4.0の枠組みの中で、作業員の業務を、体に負担がかかる煩わしい動作が必要な反復的な肉体労働から監督業務へと移行し、労働の質を高めることでした。
このような状況の中、同社はユニバーサルロボットの協働ロボットに出会いました。
動画 – UR10ロボット(スペインのRNB Cosméticos社)
03 ソリューション
パレタイジング用の協働ロボットがRNB Cosméticos社に届くと、従業員らは協働ロボットという新しい同僚が自分たちの仕事を奪ってしまうのではないかと疑心暗鬼になりました。しかし、実際には、URロボットの導入により、スタッフの団結力が高まっただけでなく、生産性が向上した結果、スタッフの増員につながりました。さらに、従業員は協働ロボットの基本操作に専念しており、現在では生産ラインを管理しながら協働ロボットの作業を監督する責任があるため、従業員の専門スキルが向上しています。
RNB Cosméticos社のジェネラル・インダストリアルマネージャであるAurelio Tornero氏は、次のように述べています。「協働ロボットを稼働させるまでに、たった1週間しかかかりませんでした。以前は運搬作業をしていた古参の従業員が稼働当初から協働ロボットと協働作業をしています。」「今後、ハイテクロボットを扱うスペシャリストを採用する予定はありません。今いるスタッフのスキルが高まってきているので、このままスペシャリストになってもらおうと思っています。」
ユニバーサルロボットの協働ロボットを採用して、すぐに使用を開始できるEOLパレタイジングシステムを実現したのは、Sinterpack社でした。協働セルはあっという間に導入され、スタッフの安全を確実に保証するためにリスク分析が行われました。
RNB Cosméticos社のロボティクス・オートメーション技術者であるGregorio Camacho氏は、次のように語ります。「協働ロボットを採用した理由は、当社の工場が狭く、従業員がロボットと同じスペースで快適かつ安全に作業する必要があったからです。」「当社は、悩みの種となっていた7 kgの箱の運搬作業などの大変な肉体労働から従業員を解放する手段を探していました。」
UR10協働ロボットを備えたSinterpack社の協働パレタイジングセルは、毎分6サイクルの速度で箱を運ぶグリッパ、最大3.20メートルの高さまで伸びる追加の昇降支柱、および衝突した場合や過度の力が加わった場合にロボットアームを停止する安全センサを備えています。URロボットには直感的に操作できるティーチペンダントが付属しているため、どの従業員でも製品に合わせて協働ロボットをプログラミングし直せます。
同社の生産技術者であるCristina Jiménez氏は、次のように語ります。「当社は350種類以上の製品を扱っていますので、段取り替えには汎用性の高い自動システムが必要です。Sinterpack社のシステムでは、協働ロボットのインターフェースを用いて、製品に合わせてパレタイジング形式をたった1分で簡単にプログラミングし直せます。」また、ユニバーサルロボットの協働ロボットは据え置き型ではないため、生産ニーズに応じて移動させて、他の製造ラインで稼働させることができます。
6台のUR10ロボットがまるで同僚であるかのようにRNB Cosméticos社に溶け込んでいることは、従業員がロボットにニックネームを付けていることからもわかります。今後、同社の協働ロボットによる自動化は、協働ロボットの特殊化、ロボットと工場内の他のエリアとの連携の強化、および人工視覚や微生物学に関連する用途に向かう見込みです。
“「今後、ハイテクロボットを扱うスペシャリストを採用する予定はありません。今いるスタッフのスキルが高まってきているので、このままスペシャリストになってもらおうと思っています。」”
- ピック&プレース
- マシンテンディング
- 製品に合わせて柔軟に短時間で調整可能
- プログラミングが容易
- 高い安全性と協働性(リスクアセスメントを適切に実施した後は、安全柵なしで作業員の隣で稼働可能)
- 正確で確実
- 高い安定性
- 高精度部品
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