VMIC
UR10の導入により将来も使い続けられる工程への変革を成し遂げ、生産性と品質を向上させ注文の50~60%増加を実現
01 概要
ベトナムのクアンニン省に拠点を置くVMIC社は、石炭および鉱業分野の巨大国有企業であるビナコミングループの子会社です。VMIC社は、鉱業用トラックのスペアパーツ製造を通じてビナコミングループおよび鉱業分野のその他の企業をサポートしています。
設立から半世紀以上、手作業の工程に頼り成長してきたVMIC社は、手作業への依存度が高いことによる生産性の低さと品質のばらつきに苦しんでいました。2台のUR10協働ロボットの配備により、VMIC社の生産性は2~3倍に向上し、製品の品質も安定しました。これにより注文が50~60%増加し、それに応じて従業員の所得も増えました。
02 課題
VMIC社では手作業が中心であったことで、生産性は上がらず、品質は安定しませんでした。顧客数や注文数も十分でなく、従業員の所得にも影響していました。VMIC社は他のグローバル企業を見習い、効率と競争力を高め、持続可能な企業になるためには自動化の導入が不可欠であるということに気づいたのです。
ビデオ — VMIC社、ベトナム
03 ソリューション
国際的な製造施設を訪問し、じかに自動化のメリットを目にしたVMIC社は、自社の工程の自動化について、地元の自動化システムインテグレータ、Vnstar Automation JSC (Vnstar)に問い合わせました。Vnstarはユニバーサルロボット(UR)のベトナム販売代理店、Servo Dynamics Engineering (Servo)のパートナー企業です。
「私たちの視察結果から、そしてURがグローバルでの協働ロボットのトップメーカーであることから、ブランドの選択に迷いはありませんでした。」と、VMIC社の最高経営責任者、ファン・スアン・フィ氏は述べています。
先を見越した即応性のある技術サポートと協働ロボットの迅速な納入体制も、彼らのUR10協働ロボットの購入決定を後押ししました。協働ロボットに内蔵された安全機能によって、ロボットが予め設定された値以上の力を検知すると自動停止すること、ユーザーフレンドリーであること、安全柵を必要としないことも、決定の主な決め手でした。
2018年9月、記念贈呈のUR10ゴールドエディションが2代目の協働ロボットとしてVMIC社の工場フロアに加わりました。このユニークな金色の協働ロボットは、販売台数25,000台を記念し、世界各地のUR拠点ごとに各1社の顧客企業に贈呈されたものです。VMIC社は東南アジアおよびオセアニア地域における贈呈先として選ばれました。
「経営陣はもちろん社員の一人ひとりまでもが金の協働ロボットを贈呈されたことを誇りに思い、喜んでいます。工程のさらなる変革が認められてイノベーションアワードを受賞したような気持ちです。」と、ファン氏は述べています。
VMIC社はVnstarおよびServoのサポートを得て、この協働ロボットがピック&プレース、そしてマシンテンディングの2つの作業をこなせるようにプログラミングしました。
エンジニアリングチームにロボット工学の知識はありませんでしたが、協働ロボットの導入はうまくいきました。3日間の理論研修および2日間の実作業トレーニングが行われた後、25日~30日間で必要なすべてのアクセサリを組み込むことができました。
「当初、社員たちは協働ロボットを導入して共同作業することを大変な挑戦だと考えていたようですが、実際にはそれほど難しいことではありませんでした。協働ロボットの最先端の安全機能のおかげで、安全柵がなくても社員は協働ロボットのそばで安全に作業することができます。作業環境の変更の必要もなく、生産性向上と同時にコスト削減も達成できます。」と、ル氏は述べています。
04 The Benefits of Implementation
UR10協働ロボットの導入により、工場フロアに常駐しなければならない社員の数も削減できます。その結果、一部の社員をより価値の高い作業の担当へと転属させることもできました。
ベトナムではこの種のロボットへの投資回収は一般的に6~8年かかりますが、同社では1~2年以内のROI達成に自信を持っています。
VMIC社におけるユニバーサルロボットの導入成功は、一世紀以上の歴史を持つ同社に最新の工程と将来を見据えた設備、そして大きなメリットをもたらしました。また、ベトナムで協働ロボットを導入した初の国有企業の一つとして、他社の模範ともなりました。
同社は今後、URロボットを生産現場に3~5台追加導入し、システムインテグレータパートナーとの緊密な連携を通じて最適な自動化工程を構築していきたいと考えています。
- ユーザーフレンドリーでプログラムしやすい
- 既存の設備やインフラを補完
- 安全柵なしで自動化を実現
- 使いやすさ(モジュール式)
- 安全性と協働性
- 迅速なROI
- 生産性向上
- 製品の品質の安定
- 従業員の健康の向上
- ピック&プレース
- マシンテンディング
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コスト効率が良く、安全で柔軟性が高い協働ロボットすなわちコボットは中小企業であっても今だかつてないほど簡単に自動化を実現します。