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YUEYIN Technology
台湾の電子機器会社が、設備の寿命を延ばし、反復性のストレス障害を減らすため、複数台のUR5コボットを活用
01 概要
YUEYIN Technology社のメモリー・モジュール生産ラインには、4台のUR5ロボットが搭載されています。ロボットは柔軟に配置でき、短時間でセットアップできるため、生産ラインに機器を配置して工程を調整することができ、高品質の特注製品を供給するワークフローの革新が急速に進んでいます。同社が購入したUR5ロボットのそれぞれの投資回収期間は、平均8~9カ月です。
02 課題
消費者の購買行動は常に変化するため、エンドユーザー製品の生産は多品種少量生産方式に移行しています。電子部品のOEMの実績を持つYUEYIN Technology社は、インダストリー4.0に移行中であり、技術能力を高めて既存の設備を最適化することを望んでいます。
YUEYIN Technology社は、特注の自動生産機械を使用していました。しかし、消費者の購買行動が変わるにつれて、機械の寿命も短くなりました。他に考えられるソリューションは、高利益で投資利益率も高いことがデータで示されたものの、投資回収期間が長いため、生産要求を満たすための解決策として、労働力を増やす以外の適切な方法を見つけることができませんでした。同社はその後、設備を維持して古い工具の寿命を延ばすためのもっと良い方法がないか探し始めました。
また、YUEYIN Technology社のメモリー・モジュール生産ラインでは、反復的な手の動作による作業が必要でした。そのため、従業員が疲労して、労働上の問題が発生し、その結果部品に加える力が不均等になり製造品質に影響を及ぼす可能性がありました。
ビデオ - 4台のUR5ロボット、YUEYIN Technology(台湾)
03 ソリューション
現在、YUEYIN Technology社のメモリー・モジュール生産ラインでは、レーザー・マーキング、プリント基板の切断、およびSPD自動バーンインの工程の作業を行う3つの異なったプロセス・ステーションに、4台のUR5ロボットが搭載されています。レーザー・マーキング工程に設置されたURロボットは、プリント基板を半自動レーザー・マーキング装置に挿入して、基板が正しく配置され処理を開始できる状態であるかを確認する働きをします。レーザー・マーキングが終わると、UR5は、拡大視覚認識機能を使用して、製造番号、型式番号および商標がプリント基板に正しく刻まれているか検査します。
プリント基板切断工程に設置された別のURロボットは、人間の動作を完全に模倣して、プリント基板を半自動プリント基板切断機に挿入する働きをします。プリント基板の切断が完了すると、ロボットは、半自動プリント基板切断機からプリント基板を取り出します。トレイが満杯になると、ロボットは新しいトレイに取り替えて作業を続けます。
SPD自動バーンイン工程では、2台のUR5ロボット間で独特な共同作業が行われます。1台は、バーンイン・ボードに試験品をセットする働きをし、もう1台は、バーンインの完了後にプリント基板をトレイに入れる働きをします。工程全体の重要点は、2台のUR5ロボットが共同作業するときの角度と時間の節約です。URロボットには簡易プログラミング機能があるため、プログラミングは簡単です。技術者は、ロボットのアームを動かすか、タッチスクリーン・タブレット上の矢印キーを押すだけで、UR5ロボットの動作設定を完了できます。
04 利点
UR5ロボットの設置後、YUEYIN Technology社は、セットアップが短時間で済み柔軟に配置でき、安全であるというロボットの特性のおかげで、ワークフローの革新が急速に進み、既存設備の価値が高まっています。製品ライフ・サイクルが終わっても、設備の90%を他の新しい製品の生産に適用できるため、費用を賄えないかもしれないという問題を回避できます。
さらに、UR5ロボットを設置したことにより、レーザー・マーキング工程のレーザーや、プリント基板切断工程のガラス繊維くず、SPD自動バーンイン工程での反復的な手の動作によって生じる身体的不快感といった、従業員の作業に伴う危険が発生する可能性が大幅に低減されます。UR5ロボットは、YUEYIN Technology社の従業員の作業の質と安全性を高めています。もう1つの注目に値する事実は、URコボットのおかげで、人員配置の柔軟性が高まり、より多くの従業員が管理職に就くことができ、従業員の仕事の価値と達成感が高まっているということです。
- 生産ラインの効率と歩留まり率
- 運営費の削減
- 従業員の反復性ストレス障害を安全に軽減
- 従業員の作業負荷の低減
- ルーチンワークの削減
- 生産工程の最大限の自動化
- レーザー・マーキングおよび切断
- メモリー・モジュールの製造
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