RoboDex Tokyo 2025 出展デモ動画・資料
■ワークを止めることなくリアルタイムで追従しながら加工・組付
デモの特徴
- 独自のAIアルゴリズムで高速画像処理。わずか80ミリ秒で対象物の位置・姿勢を推定してから、ロボットの目標座標を生成
- シンプルな赤外線カメラで3次元の点群データを取得するため外乱光の影響なし
メリット
- ワークを止めることなく、組付やピック&プレイスが可能なため生産性が高い自動化を実現。位置がずれても追従するため、ワークごとに治具を用意するコストを削減。
- 外部環境に影響されにくいロバストなシステム構築が可能、ダウンタイムを削減
関連ページ UR+ Inbolt GuideNOW
■人とロボットの協働作業におけるリスク低減 ロボット取付安全センサ
デモの特徴
- 協働ロボットのツールおよびワーク周囲を非接触で防護する世界初のソリューション。
- 従来の固定式の安全センサと異なり、URロボットのツールフランジに安全センサを取り付けることが可能
- UR+ 適合済み製品なのでURロボットにプラグインで接続可能。
メリット
- 接触や挟まれ事故において、協働ロボットが持つ動力と力の制限機能だけでは不十分だと評価されたリスクを効果的に低減することで、人とロボットの協働作業空間を柵無しで安全に実現可能。ISO/TS 15066 に準拠した動力と圧力の測定に必要な労力を大幅に削減
- 防護空間がロボットの動作と共に移動するため、レイアウトの最適化、生産性の向上が可能
- 設計・立ち上げ工数を削減し、短時間で容易にセットアップ可能
■人とロボットの協働作業空間を拡張 安全機能内蔵の走行軸 + URロボット
デモの特徴
- URロボットと同じISO13849-1におけるパフォーマンスレベル d、カテゴリ3 に準拠した安全機能を搭載した世界初の走行軸。2重化された安全回路をURロボットに直接接続し、非常停止やレーザースキャナからの安全入力信号を受けてURロボットと走行軸をまとめて安全停止が可能。
- さらにURロボットと同様のバックオフ機能に対応。作業者との接触時は退避して停止することで挟まれリスクを低減
- 走行軸は最大10mまで製作可能。UR3eからUR30まですべてのURロボットに適合し、ロボットアームが伸びきった状態でも最大のモーメント荷重と剛性を確保。
- 動作速度は最大1m/秒、加速度は250mm/s² ~ 1000mm/s²
- UR+ 適合済み製品なのでURロボットにプラグインで接続可能。動作速度や安全機能の感度など、URロボットのティーチペンダント上で設定できる。URロボットと同様のフリードライブ機能に対応、人の手で直接動かして位置決めが可能。
メリット
- URロボットと走行軸を合わせて包括的に安全性を担保。リスクアセスメントのハードルを大きく低減し、安全に協働作業空間を拡張可能
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性能と信頼性を確保しながら、URロボットの協働運転空間を拡張することで、複数の装置をまたいだ安全な自動化システムを設計し、レイアウトの最適化が可能
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設計・立ち上げ工数を削減し、短時間で容易にセットアップ可能
関連ページ:安全機能内蔵 7軸スライダ MovoTrak
■可搬重量が35kgに向上 重量物搬送を協働ロボットで自動化
デモの特徴
- 最大可搬重量が35kgへパワーアップ。本体重量は変わらず63.5kgと圧倒的に軽量。設置面積はφ245mm とコンパクトで、取付方向の制限もなし。6軸すべて動作範囲が±360°
- 安全機能とは別に、アプリケーション専用の力覚センサを標準搭載。重量物の持ち上げや配置の際に力制御を用いることで、荷重の変化に伴うアームの停止を回避。常時協働ロボットの安全機能は有効なまま
- URロボット従来比で速度・トルクが約30%アップ。加速・減速性能が向上し、さらに進化したモーションコントロールにより移動中の振動を抑制
メリット
- 重量の大きい協働ロボットと比較して衝突力を軽減できるため、より安全に運用が可能
軽量コンパクトなため、さまざまなスペースに柔軟に設置でき、再配置も容易。アームの動作範囲が広く、さまざまなタスクを柔軟に実行可能
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安全性を犠牲にすることなく、生産性の高いシステム構築が可能
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効率的でスムーズに動作するため、同じ可搬重量帯の他製品と比較して、動作速度が向上、サイクルタイムの削減が可能
関連ページ:UR30
■簡単・省スペース・高性能 協働ロボットパレタイジングシステム
デモの特徴
- UR必要な機器が全て揃ったオールインワンパッケージ。16種類のハンド構成により幅広いタスクに適用可能
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可搬重量が25kgにパワーアップしたUR20を採用
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パレタイジング専用のソフトウェア(Material Handling Copilot)を搭載。最適なロボットアームの移動経路を自動生成、設定は3ステップで完了。異なるワークごとに、積み上げパターンを複数作成して保存が可能。
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協働ロボットの安全機能は常時有効のまま。さらにURロボットには安全機能と切り離されたアプリケーション専用の力覚センサが標準内蔵されているため、箱を置く際や、隙間なく箱をパレット上に積み上げる際に、力制御を行うことで優しくハンドリングが可能
メリット
- 架台、ハンド、操作ボタン、空圧機器、安全センサなどすべて含まれるため、設計不要で短時間でセットアップが可能。柔軟な運用を実現
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ハンドを除いて最大23kgまでのワークの搬送が可能、適用できる範囲が拡大
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安全性を犠牲にせず、サイクルタイム削減とロボット寿命の向上を両立が可能。ティーチング工数を削減、ロボット未経験の方でも簡単に設定・調整できるため、立ち上げおよび導入後の調整が容易
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安全機能が無効状態になると箱を押しつぶすなどして商品にダメージを与えて商品価値を損なうリスクがあるが、UR20を使ったPE20ならこのリスクを回避
■協働ロボットと外部軸の協調動作 複雑な形状のワークに対する溶接・加工を自動化
デモの特徴
- 最大6軸の外部軸をURロボットと同期させた制御が可能
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URロボットのコントローラがEtherCATマスタデバイスとして機能し、EtherCAT対応のモータを制御可能(MotionPlus URCapのインストールが必要)
メリット
- ポジショナやターンテーブルを動かしながら、URロボットにタスクを実行させることで、ロボット単体では届かない溶接や塗布等が可能となり、加工時間の短縮が可能
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PLCが不要なためハードウェアコストを削減
EtherCAT対応のモーターであれば制御可能なため、柔軟に設計が可能(安川電機製Σ-7シリーズ、三菱電機製J4, J5シリーズをはじめとする複数メーカーを検証済み)
関連ページ:Motion Plus Document(英語)
■次世代の協働ロボットソフトウェア PolyScope X
デモの特徴
- URロボットに関わる、ロボットシステムの開発者、生産現場のエンジニアやオペレータといったあらゆる人にとって、これまで以上に使いやすい新たなプラットホーム
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カスタマイズ可能なオペレータスクリーンおよびプログラムの構造化・管理が容易なモジュール作成機能
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一連のコマンドやスクリプトをワンボタンで実行できるスマートスキル
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ユーザーが操作するフロントエンドの開発は、WEBアプリケーション向けフレームワーク(Angular)を採用
バックエンドはDockerでコンテナ化されたアーキテクチャとなっているため、高度な機能も効率的に実行可能
メリット
- URロボットの生産性を更なる高みへ引き上げる
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現場のユーザーのニーズをもとに、オリジナルのオペレータスクリーンを開発することが可能。例えば、ハンドリングするワークのサイズや重量を変更したい場合、オペレータスクリーンにこれらの入力画面を追加して数値を入力することで、プログラム本体に触ることなくロボットの動作を修正できる。このようにプログラムの変更方法が簡素化できるため、導入後・運用中に調整が必要になっても柔軟に対応できるため、段取り替えの多い多品種ラインの自動化も可能に
外部HMIを使わずに、かつロボットプログラム自体をブラックボックスにすることなく、オペレータが使いやすく運用しやすい、より付加価値の高いロボットシステムを開発することが可能
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プログラム作成中に役立つ機能を簡単に呼び出して使えるようになるため、ロボットシステムのセットアップや調整工数を削減可能。
いくつかPolyScope X に標準搭載されているスマートスキルの一例として、「Centering:センタリング」という機能を使うと、URロボットに標準搭載された力覚センサを活用しながら、円柱状のワークの周辺6点を自動でタッチしてその中心点を算出できる。これにより品種切り替えの際のティーチングが容易になる。
こういった便利なスマートスキルは誰でもオープンに開発することが可能。社内や提案先でよく使う機能を独自に開発してユーザーが活用できる。
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WEBベースのフレームワークを用いることで、よりダイナミックで統一感のあるユーザーインターフェースも構築が可能。
操作性の良いインタラクティブな画面を構築することはもちろん、操作手順に関する動画を再生したり、マニュアル等のPDFドキュメントをティーチペンダント上で閲覧することが可能。付加価値の高いシステム開発が可能に
関連ページ:PolyScope X
■AIロボットシステム開発キット UR AI Accelerator
デモの特徴
- URロボットを用いたAIロボットシステム開発のためのハードウェアとソフトウェアをパッケージ化
- ハードウェア:NVIDIA社製 Jetson Orin AGX 65GB 組み込み済みコンピュートボックスOrbbec社製 Gemini 335Lg 3Dステレオカメラカメラ取付マウントやケーブルガイドなど各種アクセサリも同梱
- ソフトウェア:ROS2に標準対応するPolyScope X を、NVIDIA Issac プラットホームに直接接続して通信することが可能
メリット
- 従来のURロボットのプラットホームの思想を受け継ぎ、オープンでフレキシブルな環境でAIロボット開発が可能。各種ドキュメンテーションやディベロッパーネットワークを活用して開発期間を短縮することで、早期の市場投入やユーザー対応に多くの時間を割けるように
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AIアプリケーション開発用のさまざまなライブラリやモデルがすぐに利用できるため、URロボットに【物体検出ー姿勢・把持推定ー動作計画】等のAI機能を追加することで、外部環境が変わっても最適な経路で動作させることが可能。
URロボットのプログラム中で、Issacのライブラリやモデルに直接アクセスしてタスクを実行することが可能。URロボットのPolyScopeの使いやすいインターフェースをベースに、AI機能の追加が可能。
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従来のロボットシステムでは困難だった、変種変量生産の現場、物流倉庫におけるピッキング業務、AMRと組み合わせたモバイルマニピュレータなど、環境の変化が激しい用途においても、空間を認識してフレキシブルに動作する能力を備えたシステムを開発することが可能に
関連ページ:AI Accelerator